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ラ・トレイユ・ミュスカ
La Treille Muscate
カトリーヌは2013 年に14 年続いたドメーヌを閉め、ワイナリー業から身を退くことになりました。
今回リリースされる4 種類のワインが、正真正銘「ラ・トレイユ・ミュスカ」のラストワイン!
ペルピニャンから北西に 50km ほど内陸に入った、ピレネー山脈の裾野、旧カタロニア地方のちょうど国境沿いにトレイユ・ミュスカのあるパーデン村がある。旧国境地を思い出させるかのように、村の周囲の切り立った崖の上にはかつてカタリ派の要塞で今は廃墟となったシャトーが所々に点在する。また、バーデン村は AOC コルビエールと、AOC フィトゥの狭間でもあり、隆起したむき出しの岩盤が入り組む複雑な丘々に囲まれ、地中海性気候下に微妙なミクロクリマの影響を受ける。
ルーブル美術館で働いていたパリ育ちのカトリーヌが、1999 年コルビエールに6haのブドウ畑を買い、ワイン作りに情熱を注ぐ。2001 年まで近くの農協にブドウを売りつつ、農協のワイン作りに自らスタージュとして参加しながら、ワインの仕事を覚えていく。スタージュの間、近くで自然派ワインを実践していた、マキシム・マニョンやドメーヌ・フラー・ルージュのジャン・フランソワ・ニックの影響で、彼女も独立後はヴァンナチュールの世界に没頭していく。自然派の仲間たちの教えを請いながら作った彼女の最初のワインは、「自然派の寵児」として瞬く間に注目を浴び、現在では南仏における自然派ワイン生産者の常連としての地位を確立する。
現在はオーナーであるカトリーヌ・マラン・ペステルが 1 人で 6ha の畑を管理している。( 季節労働者数人が常時手伝いに入る)彼女の所有する品種は、赤はグルナッシュ、シラー、カリニャン、白はマカブー、マルサンヌで樹齢平均は赤が 50年、白が 50~100年である。「 とにかく始めるからには、一番良い畑を買う!」と決めた彼女は、離れて点在する小高い丘の上の、今となってはトラクターが入れない小さな区画の投げ売りに出されていたヴェーユヴィーニュを買えるだけ買ったという。その甲斐あって・・・毎日が極限の肉体労働の生活だという。