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クロ・ロッシュ・ブランシュ
Clos Roche Blanche
生産地
シェール川の左岸に沿って連なる緩やかな丘陵地に、いくつものワイン畑がまとまって点在する。陶器の街サンタニアンから西へ下れば、メゾン・ド・ブリュレ(ミッシェル・オジェ氏)、ドメーヌ・ボワルキャ(新井順子氏)、カプリヤード(パスカル・ポテール)と最近巷で評価の高いドメーヌが名を連ねる。その中でもひときわ目の引く位置に、だが慎ましやかで気品さえ漂うお屋敷が、丘の中腹に一軒だけ存在する・・・それがクロロッシュブランシュだ。
この地域の気候は、夏冬の寒暖の差が激しい大陸性の気候とシェール川が互いに影響し合い、複雑なミクロクリマをつくり出す。
歴史
クロロッシュブランシュの歴史は古く 1896 年から現在まで続く。母の代からカトリーヌの手に譲り渡り、ブドウ畑をビオロジックに変えたのは 1991 年。彼女の母の代から責任者であった現在のカップルであるディディエと、白ワインの樽発酵、ビオディナミと、当時は斬新的であった様々な方法をこの地域で取り入れたのも彼らが最初で、現在でも多くのトゥーレーヌビオワイン生産者に多大な影響を与えている。
生産者
現在はオーナーのカトリーヌ・ルッセルとディディエ・バールイエと弟のギーの 3 人で 19.6ha の畑を管理している。
(季節労働者数人が必ず手伝いに入る)彼らの所有する品種は、赤はガメイ、コー、カベルネフラン、白は、シャルドネ、ソービニヨンブランで、樹齢平均は 35 年である。彼らのブドウ畑のまわりには隣接する畑が無く、隣人の畑を隔てるようにしてまわりが林に囲まれている。畑醸造の全てを担当するディディエは、大学で化学のディプロムを取得したインテリで、様々な現象を分析し、論理立てて説明することを得意としている。ワイン作り 30 年の経験に客観的な化学の考察を取り入れた彼独自の理論は、ティエリー・ピュズラ、ミッシェ・ルオジェをはじめ、多くのビオワイン生産者に影響を与えている。特に、畑や醸造に関し予期せぬ非常事態、問題に対しする対処は、経験がある分めっぽう強く、いわばビオワイン生産者の「赤ひげ先生」的な役割を担っている。