シェルター・ワイナリー
Shelter Winery
醸造所解説
バーデンのケンツィンゲンに、ハンス- ベルト・エスぺ、ズィルケ・ヴォルフ二人によって2003年に開かれた醸造所。
二人はこの上ないワイン作りへの情熱からガイゼンハイム大学で勉強。
その後、アメリカなど世界各地でワイン作りを学び、その経験が今日の二人のワイン作りの土台となっている。
2003年に初の収穫をした年に二人は、ワインとって理想的な“シェルター”と巡り合うのだが、それは以前カナダ空軍が使っていた空港跡地の格納庫で、当時は羊の飼料庫として使われていた。
二人はその建物の隣にコンクリートの壁と 重い鋼の扉を取り付け、その後ろでワイン作りを行った。
しかしながら空港跡地のこの古い建物はワイン作りに不便な点があったため、二人はこの場所に新たなる”シェルター”を建てることを決意。現在までその建物でワイン作りを続ける。
哲学
ロー・テクノロジーによるワイン作りを実践。
重力を使って輸送を行うなど、できる限り優しくブドウやワインを扱う。
栽培
健康なブドウを収穫する為、畑は手作業により入念に手入れされる。
殺虫剤、除草剤、合成肥料を使用しない有機栽培に転換中。
収穫
基本的に手収穫。収穫後は小さい箱に入れられて最短ルートで醸造所に運ばれる。
プレス
赤ワイン : 伝統的なバスケットプレス
白ワイン : オープン・タンク式プレス
醗酵 : 赤ワイン:オーク材を使ったオープン・ヴァットに て、手作業によるパンチング・ダウンを行なうことで自然に醗酵。
白ワイン:オーク樽内で自然に醗酵。
熟成 : 全てのワインはオーク樽によって醗酵、熟成。
清澄 : 行なわない。
濾過 : 赤ワイン : 行なわない。
白ワイン:瓶詰め前に一度行なう。
亜硫酸 : 醗酵前、醗酵後段階のSO2添加はなし。ボトル詰め6-8週間前に初めての添加を行なう。
各畑の特徴
Kenzinger Hummelberg
(ケンツィンガー・フンメルベルク) : 粘土を含む石灰質土壌、南から南西向き
Malterdinger Bienenberg
(マルターディンガー・ビーネンベルク) : 粘土を含む石灰質土壌、南向き
Bombacher Sommerhalde
(ボムバッハー・ゾンマーハルデ) : 粘土を含む黄土、南向き
ラシーヌさんの資料より。