フランク・ジュイヤール
Franck Juillard
フランク ジュイヤール氏は1970年、ボージョレの優れた造り手であるミッシェル ジュイヤール氏の長男として生まれ、醸造学や農業学を勉強しながら父親のワイン造りを手伝い、1992年に独立。最初は3.5haの畑から始め、現在は引退した父親の畑も譲り受けて約9haです。 シャルドネ種はギュイヨ整枝で粘土石灰質土壌、ガメ種はゴブレ整枝で砂地、粘土質の腐植土、白土、砂利質、花崗岩質の畑で育てられ、葡萄に様々な要素を与えています。またパリサージュ(葡萄の枝を支柱、金網などに固定する作業)により畑の風通しを良くしたり、日差しが強すぎる時は敢えて除葉せずに葡萄が焼けるのを防ぐなど、質の良い葡萄を収穫するために努力しています。 ガメ種の収穫は全て手摘みで行なわれ、選別作業により腐敗したもの、未成熟なものは取り除かれます。醗酵はこの地区特有のマセラシオン カルボニック(炭酸ガス浸漬)ですが、それに加えて果帽の上に金網を乗せて、その重みで果帽を果汁中に完全に浸し、炭酸ガスの発生を制限して色素やタンニン、旨みを最大限に引き出す方法(グリヤージュ)により、フルーティでありながら味わいと色の濃い、骨格のあるワインが出来上がります。