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ポワレ 2021 / レ・カプリアード
( Poire / Les Capriades ) 9278

  • 発泡ワイン
  • 白ワイン
  • 新商品
¥4,884 税込
商品コード: nomal
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産地: フランス>ロワール>トゥーレーヌ >モントリシャール
品種: 早熟品種で野趣味あるカレジ80%、晩熟品種で甘みとタンニンのあるクラソルージュ20%
発泡白ワイン(辛口)
樹齢: 151年以上
土壌: 粘土質・石灰質、砂地
マセラシオン: 収穫した洋ナシをすぐに潰した後果肉と果汁を24~48時間漬け込む
発酵・熟成: 最初にカレジをファイバータンクで2ヶ月かけて完全発酵、その後クラソルージュのジュースを加え1ヶ月発酵を促した後に瓶詰めし、瓶内で26ヶ月
デゴルジュマン: 2023年2月

前年同様にパスカルお気に入りの渋味と複雑味が特徴の土着品種カレジをメインに今回もキレのある辛口に仕上げた!
2021年は、シードル同様に霜と冷夏により洋ナシが不作の年だった。
前回は二次発酵の泡をつくるジュース(ティラージュ)にポワールドルーを使用したが、今回は霜で全滅だったため代わりにタンニンの多いクラソルージュを加えた。
だが、クラソルージュはペクチンの含有量が多いため、デゴルジュマンでしっかり澱を落としたつもりでも若干澱が残ってしまった。
さらに瓶内二次発酵の勢いが予想以上にあり、デゴルジュマンしたにもかかわらず最終的にガス圧が8.9気圧まで上がった。
彼曰く「味わい的には今まで以上に梨の持つテロワールがしっかりと出たポワレの傑作ができたと自負しているが、ただ、ペクチンを完全に取り切れなかったことと、思っていた以上にガス圧が上がってしまい、開ける際に噴いてしまうリスクが出てしまったことが本当に悔しくてならない」と正直に反省点を語ってくれた。
出来上がったポワレを実際に試飲したが、確かに今回のポワレは味わい深くタイトで、オレンジワインのような洗練されたタンニンもあり、泡立ちもシャンパーニュのように細かく完璧!
アルコール度数 7%でも決してブドウのペティアンに引けを取らない俊逸な味わいに仕上がっている!
個人的には浮遊しているペクチンは、ネガティブどころかむしろ美味しいワインの最後の澱を飲んでいるみたいなボーナスポイントに感じたが、ただ如何せん、ガス圧が強いので開ける際は十分なご注意をお願いしたい!お手数ですが、事前に良く冷やしたうえで、必ずボールなどの受け皿をご用意いただき、揺らさずにご開封をおねがいいたします。
※泡に大変な勢い(8.9気圧)があるため、良く冷やして、斜め45度に瓶を傾けてご開栓くださいませ!

色合いは透明感のある黄金色。カリン、リンゴチップ、白い花、蜜蝋の香り。
味わいはドライかつ爽やかで繊細な泡立ちに勢いがあり、みずみずしくまったりとしたエキスに溶け込むシャープな酸、キメ細やかなタンニンの収斂味が余韻を優しく引き締める!

収穫日はカレジが9月15日~25日、クラソルージュが10月26日、27日。
残糖は7.3g/Lの辛口!
使用する洋ナシは全て樹齢150年を超えるロワール・エ・シェール県の北部にしか存在しない大変貴重な土着品種!
かつてロワール・エ・シェール県に存在した昔ながらのポワレをカプリアードのメトード・アンセストラル製法で蘇らせた!
ガス圧は8.9気圧!
SO2無添加!ノンフィルター!
※泡に勢いがあるため、良く冷やして、斜め45度に瓶を傾けてご開栓くださいませ!

レ・カプリアード
Les Capriades


生産地
トゥールの東、ロワール川の支流にあたるシェール川を左岸に沿って進み、途中ロワールの古城で有名なシュノンソー城を通り過ぎ、さらに10kmほど東に進むと、今は廃墟と化した長方体の中世の城塞がひときは 威厳を放つモントリシャーの町が見えてくる。
その町から川を挟んだ南境界線付近にパスカル・ポテールのドメーヌがある。総面積2.4haのドメーヌの畑はテゼ、プィエ、アンジェ、ファヴロル等、シェール川周辺の4つコミューンにあり、その他、ネゴシアンの畑5.6haがサンジュリアン、サンジョルジュ、マレイユと半径10km内のドメーヌ周辺に点在する。
気候は海洋性気候と大陸性気候のちょうど境目に位置し、年間を通 して雨が少なく夏冬の寒暖の差が激しい大陸性の気候と、シェール川がもたらす複雑なミクロクリマが互いに 影響し合う。

歴史
現オーナーパスカル・ポテールがワインづくりの世界に入る以前は、ル・マンにある大型惣菜雑貨屋のワイン売り担当とし働いていた。
以前からワインづくりに興味を抱いていたパスカルは、1995年に惣菜雑貨屋を 辞め、ジャニエールで当時ビニョロンで旧友でもあったニコラ・ルナールと一緒に畑を借りてドメーヌを立ち上げる。
1997年の終りに畑所有者と折り合いがつかなくなった彼らは、翌年の1998年にヴヴレーに移り、 当時ポニアトウスキー公爵が所有していたクロ・ボードアンの畑の醸造栽培責任者として迎え入れられる。
2001年にニコラ・ルナールがクロ・ボードアンを辞めルメール・フルニエに移った翌年、パスカル・ポテールもドメーヌを去る。
2002年から新井順子氏のドメーヌ・デ・ボワルカで醸造栽培責任者として働き、それと平行して彼自らも2003年から1.5haの畑と醸造所を手に入れワインをつくり始める。
2005年にボワルカを退職後、正式にドメーヌ・レ・カプリアードを立ち上げる。
2005年から季節労働者として毎年収穫等に参加したモーズ・ガドゥッシュが2010年本格的にドメーヌのメンバーに入る。
そして、2011年9月、モーズ・ガドゥッシュと共に共同経営として、ドメーヌとネゴシアンも兼ね備えた新生レ・カプリアードを立ち上 げ現在に至る。

生産者
現在、パスカル・ポテールは2.5haの畑を1人、そして5.6ha分のワインの醸造をモーズ・ガドゥッシ ュと2人で管理している。
彼らの所有するブドウ品種は、シャルドネ、シュナン、ムニュピノ、ガメイ、コーの5種類がドメーヌ、ネゴシアンを合わせるとソービニヨンブラン、カベルネフランと合計7つの品種でワインをつくっている。
仕事は基本的には分担制で、パスカルが栽培から醸造まで全責任を負い、モーズは醸造の手伝い、その他ワインのコマーシャル、会計、書類関係全てを担当する。
彼は一切ワインの学校に通って おらず、ワインづくりの基本は全て実践と独学から習得している。
教科書にとらわれない自由な発想を持ちながらも、基礎はしっかりと押さえている彼のワインスタイルは、繊細で地味ながらも味わいに独特な個性があることから、特にワイン生産者やカーヴィストなどその道のプロの評価が高い。
ペティアン・ナチュレルに至っては、ティエリ・ピュズラやミッシェル・オジェをはじめ多くの大御所ヴィニョロンが、彼につくり方のアドバイスを請うほど定評があり完成度が高い。

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