アルザス・シルヴァネール・レゼルヴ 2018 / ガングランジェ
( Alsace Sylvaner Reserve / Ginglinger ) 9096
商品コード:
nomal
フランス、アルザス、ファッフェンハイム
品種: シルヴァネール
白ワイン
樹齢: 51年平均
土壌: グレ・ローズ(ピンクの小石)混じりの石灰質
マセラシオン: なし
醗酵: 自然酵母で12ヶ月
熟成: 13hLのフードルで13ヶ月
4年の長きに渡る瓶熟を経て遂にリリースに至ります!
ワインが日本に入港したのは 2019年末。
その時のワインの状態は、ジュースの美味しさを感じるものの、ワインとしては不安定な状態。
直ぐにはリリースはしないと覚悟を決めて、現地と弊社で情報を共有しながら、毎年味わいを確かめ、ワインの熟成経過を観察した。
緩やかに温度変化のある現地のカーヴでの熟成の方が整いだすタイミング早く、瓶熟2年後にはすでに安定感を見せはじめていた。
タイムマシーンではないが、現地でのワインの変化を参考に日本でも粘り強く熟成を見守った結果、本来の味わいが開花し、シルヴァネールとは思えないとんでもなくポテンシャルの高いワインに仕上がった!
4年間、弊社倉庫で寝かせた結果、まるでグラン・クリュのリースリングのようにシャープで、力強く余韻も長い!
香りのフルーティーさは熟成によりほぼそぎ落とされているが、味わいの複雑さとエネルギーの高さは半端ない!
驚くほど進化したワインの姿を見ると、まだまだ知らないことが沢山あるように感じた。
この感動を、是非皆様にも感じていただきたい!
ヴァンナチュールの生産者が懸命に畑と向き合い造り上げるワイン。
結果としてできたワインの一部が不安定になった場合、そのポテンシャルを引き出す工夫、努力、我慢強さ、コスト、と色々とが試される。
ヴァンナチュールの生産者が目指す世界や味わいと、それと引き換えに伴う諸々。
今回、この変化と景色が見られたことが、本当にハッピーに思う!
色合いは透明感のある青みがかったレモン色。グレープフルーツ、フュメ、ハチミツ、パンの香ばしい香り。
ワインはピュアかつスマートで凝縮したエキスにはっきりとした輪郭と力強さがあり、旨味の凝縮したミネラルとシャープな酸が骨格を形成する!
収穫日は9月11日とブドウが早熟だった!
収量は55hL/haと豊作だった!
残糖0.2g/Lの完全辛口!通常のシルヴァネールとの違いは、畑がRuest(リュスト)というグレ・ローズよりも石灰の多く含んだ土壌で、ヴィエーユ・ヴィーニュ、そしてシュレールのセレクションマサールを使用しているところ!
SO2無添加!ノンフィルター!
ドメーヌ・ガングランジェ
Domaine Ginglinger
アルザス地方のコルマール市から南に10km ほど南下した小さな村ファッフェンハイムにジャン・フランソワのワイナリー「ドメーヌ・ガングランジェ」がある。
ドメーヌの西側は傾斜の急な丘陵地が南北 170kmに渡り連なり、東向きに面したアルザスワインの銘醸地が帯のように連なる。その丘の中腹に彼のブドウ畑は集中する。
気候は半大陸性気候で、西のボージュ山脈が海洋性気候をせき止める影響で風は穏やかだが、一年中乾燥しており、冬は寒く、夏は非常に暑い。春秋は朝夕の気温の寒暖差で付近を流れるライン川の支流からしばしば霧が運ばれる。
ジャン・フランソワの父がすでにブドウ栽培農家だったので、物心ついた時から父の仕事を手伝っていたという。醸造の学校を卒業して1990 年、老齢のため半引退となった父の後を継ぐ。
引継いだ当時はまだ農協にブドウを売って生計を立てていたが、1996年従兄弟のシュレールの影響でビオの農法に目覚め、再びビオを学ぶために学校に通う。翌年の1997年は、マルセル・ダイス、ジェラール・シュレール、トリンバッハ等が集まるビオディナミの勉強会に参加し、
以降、畑の農法にビオディナミを取り入れることとなる。
(勉強会は毎年開かれ、現在も続いているという)1999年、父の完全な引退と同時にドメーヌ・ガングランジェを起ち上げ、自らのワインを作り始める。
同年、エコセールの認証、そして、2001 年にデメテールの認証を取得し現在に至る。
現在、ドメーヌはオーナーであるジャン・フランソワが一人で管理している。( 仕事が間に合わない時は時々季節労働者数人が手伝いに入る)
彼の所有する品種は、赤はピノノワール、白はリースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノグリ、ピノブラン、ミュスカ、ピノオーセロワ、シルヴァネールである。
畑の仕事にビオディナミを積極的に取り入れ、土壌とブドウの樹にとっての最高のバランスを常に追い求める。
ビオディナミはもちろん畑だけではなく、瓶詰タイミングなどの醸造面にもおよぶ。
アルザスの伝統大樽「フードル」でワインを仕込み、天然酵母、酸化防止剤も最小限に抑えられた、いわば自然派タイプのワインを作る。