ルーブラション
Loublachon
妻のDorothee(ドロテ)は醸造学校で資格を得た後10年間の醸造経験を積み、夫のLilian(リリアン)は畑と醸造の両方に約25年間関わった経験を持ちます。
二人ともこの期間は一般的なワインを生産するワイナリーに勤めていましたが、元から人間が環境に与える影響について深い意識を持っていました。
ワイナリー勤務の傍ら、この期間中最後の約6年間は並行して農薬を全く使用しない、自然で小規模な豚の放牧飼育をしていました。
フランスでは自然派ワインの生産者が近所でこういった自然な作りで育った野菜や動物を食し交流を深めることは頻繁にあり、二人もこれがきっかけでレ・ヴィニョーをはじめ、その周りのル・マゼルやアンダース・フレデリック・スティーンなどの生産者に出会い、この世界に興味を持ちました。
そして2020年初頭に始まったコロナ禍や、幼い子供と日頃からもっと自由に時間を過ごしたい想いをきっかけに、同年3月にそれまで勤めていたドメーヌから畑を譲り受け二人で新たなスタートを切ります。
ドメーヌ設立時はル・マゼルなど他生産者に多くの助けを貰いワイン造りを始めることができ、それまで長い間行ってきた醸造とは異なる方法を学び、更には2021年の初ヴィンテージからサンスフルで造るなどとても勇敢な印象を持ちます。
畑と醸造について
畑は面積約8haを所有し、これらは全てリリアンが以前から関わってきた区画です。
除草剤は10年ほど前から無使用、その後ドメーヌ設立と共にビオ農法に転換しました。
土壌は主に粘土石灰質。
土壌やその中と周りを囲む環境に多大なリスペクトを払い、2020年以降ビオ農法により現在畑の生態系を少しずつ再生している段階です。
扱うぶどうの樹齢は2022年に植えたヴェルメンティーノ以外はどれも約30年。
品種はシャルドネ、ヴィオニエ、ソーヴィニョン・ブラン、メルロー、グルナッシュ・ノワール。醸造ではワインが自身を自由に表現できるよう、人工的な介入は一切控え、亜硫酸も無添加です。
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