VdF ラドレ・ブラン 2022 / ドメーヌ・レ・ドゥー・テール
( L’Adret Blanc / Domaine Les Deux Terres ) 9061
商品コード:
nomal
フランス>アルデッシュ>ヴィルヌーヴ・ド・ベール
品種: ヴィオニエ
白ワイン
樹齢: 12年~27年
土壌: 石灰質・粘土質
デブルバージュ: 10℃に冷却し24時間
醗酵: 自然酵母、ステンレスタンクで19日間
熟成: 70%古樽、30%ステンレスタンクで8ヶ月、その後アッサンブラージュ
2022年は、ヴァンサン&マニュエルの自信作!この年は、歴史的な日照りの年で若木のヴィオニエはほとんどブドウを付けなかった。
ブドウは水不足によりレーズンのような極限に近い状態にあったが、収穫前の雨により辛うじて果汁を蓄えることができた。
醸造はとても順調で、教科書のように欠点なく発酵を終えることができた。
出来上がったワインは、ヴィオニエのふくよかなボリュームと口の中を満たす骨太な骨格があり、力強いエネルギーを感じる!
エマニュエル曰く、発酵が終わった当初は、味わいがフラットで、アルコールのボリュームだけが目立っていた。
それが熟成を経るにつれ複雑味が増し、今は力強さとストラクチャーをしっかりと感じるメリハリの効いたワインに変化したとのこと!
この重厚な味わいは、まさに当たり年のコンドリューに匹敵する!それくらいポテンシャルの高いワインだ!
色合いは透明感のある黄金がかった淡いイエロー。
白桃、レモングラス、ハーブ、火打石の香り。
ワインは力強くはっきりとしたストラクチャーがあり、塩気のある芳醇なエキスを重心の低い酸、筋肉質なミネラルが骨格を形成する!
収穫日は今までで一番早く8月26日、27日!
収量は日照りにより26hL/haと少なかった!残糖は0.96g/Lの辛口!
収量が少なく樽が余っていたので、前回同様に熟成に70%樽を使用!
ワイン名は「南向きの日の当たる斜面」という意味があり、その名の通り畑は標高400mの丘陵の南向きの斜面にある!
SO2無添加、ノンフィルター!
ドメーヌ・レ・ドゥー・テール
Domaine Les Deux Terres
マニュエル・クナンとヴァンサン・ファルジエが最初に出会ったのは1998年、ミラベルにある農業学校で、ヴァンサンは当時農業学校にある畑とカーヴの仕事に従事し、マニュエルは自分でワイナリーを立ち上げる準備の一環として学校に通っていた時だった。
2人はその時に意気投合し、いつか一緒にワイン造りを行うことを誓う。
2000年に学校を卒業したエマニュエルは、コトー・デクス・アン・プロヴァンスにある、ドメーヌ・グロージュの醸造責任者として働き、その翌年の2001年、マニュエルの強い説得と推薦で、ヴァンサンは農業学校を退職し、ドメーヌ・グロージュの栽培責任者として加わる。
2004年、ワイン哲学の違いからエマニュエルがドメーヌを退職し、ヴァール県のサン・マキシマンにあるドメーヌ・デファンの醸造栽培責任者として働き始める。
そのマニュエルを追うように、同年ヴァンサンがドメーヌ・グロージュを辞め、同じくサン・マキシマン付近にあるドメーヌ・トリエンヌ(デュジャックのジャック・セイスとDRCのオベール・ド・ヴィレーヌがスタートさせたドメーヌ)の醸造栽培責任者として働き始める。
ドメーヌどうしが近く、交流が深かったことから、また再び二人は毎日顔を合わせることとなる。
2008年、満を持したマニュエルがヴァンサンにドメーヌ立ち上げのプロポーズをし、一足先にアルディッシュに戻り3haほど畑を購入する。
2009年、ドメーヌ・トリエンヌを退職したヴァンサンもアルディッシュに戻り、父親が持つ畑5haを引き継ぎ、ドメーヌ・レ・ドゥーテールをスタートさせる。
ビニュロン家系のだったヴァンサンとビニュロンの家系でなかったマニュエルが二人三脚で経営する、レ・ドゥーテール。マニュエルがリュッサックにある3haの畑、ヴァンサンがミラベルにある5haの畑を所有し、醸造栽培は2人で管理している。
(他にヴァンサンの父親が畑、マニュエルの妻が事務の仕事を手伝う)
彼らのもっとうは、「消費者が喜ぶ自然派ワインを造る」こと。
ワインの欠点に一切の妥協は許さず、常にコストパフォーマンスの高いワインを造り上げるために、テイスティングなどお互いの厳しいチェックは欠かせない。
レ・ドゥーテール「二つの土地」というドメーヌ名には、2人の才能、2人のそれぞれのテロワールの異なる葡萄を持ち合わせ、1つの素晴らしいワインを造り上げるという彼ら一心同体の強い思いが込められている。