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VdF ファス・ノール・ルージュ 2022 / アドリアン・ダカン
( Face Nord / Adrien Dacquin ) 9042

  • 赤ワイン
  • 新商品
¥5,995 税込
商品コード: nomal
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産地: フランス、サヴォワ、アプルモン
品種: モンドゥーズ
赤ワイン
樹齢: 7年~82年
土壌: 石灰質・粘土質
マセラシオン: スミマセラシオンカルボニック、ファイバータンクで24日間
醗酵: 自然酵母で2週間
熟成: 500Lの新樽で9ヶ月

前年まで「モンドゥーズ」と品種名をキュヴェ名に使用していたが、2022年からアペラシオン申請をやめたため品種名をエチケットに表記できなくなった。
そこで今回モンドゥーズの代わりに新しくキュヴェに名前を付けたのが「ファス・ノール(Face Nord)」。
元々、モンドゥーズのエチケットには、急勾配の畑をイメージしてマッターホルンが描かれているので、その北壁=Face Nord をキュヴェ名に取り入れた。
2022年は、収穫前に雨に恵まれ豊作が期待されていたのだが、直前に猪や鹿などの動物にブドウを食べられてしまい、結果的に減収となってしまった。
収穫したブドウは、太陽に恵まれたこともあり、いつもよりもアントシアニンが多く黒々としていた。
醸造は、師匠と仰ぐジャン=イヴ・ペロンのアドバイスの下、今回タンク熟成から樽熟成に変えた。
出来上がったワインは、まるで北ローヌのコート・ロティのように上品かつ酒質がとてもしなやかで、アルコール度数11%とは思えないほどしっかりとしたタンニンとコクが感じられる!
今飲んでも十分に美味しいが、もうあと数年寝かせて、新樽熟成からくる風味とタンニンがワインに溶け込んだ頃に飲むとさらに大きく化けそうな…そんなポテンシャルを秘めたワインだ!

色合いは紫がかったガーネット色。
ミュール、カシス、スミレ、モミの木の香り。
ワインはスマートかつコクのあるみずみずしい果実味にフィネスがあり、きれいに溶け込んだ繊細な酸、洗練されたミネラル、カカオのようなほんのりビターなタンニンの収斂味が余韻をタイトに引き締める!

収穫日は9月17日とブドウが早熟だった!
収量は一部猪と鹿の被害により30hL/haと減収だった!
畑は Abymes(アビーム)の一画にあり、土壌は石灰質・粘土質だが粘土の表層が薄く、ほぼピュアな石灰土壌の影響を受け、繊細でフィネ
スのあるワインが出来上がる!エチケットは急勾配の畑のイメージをロッククライミングとマッターホルンで表し、名称もFace Nord「マッターホルン北壁」と名付けた!
別称はMaelie(マエリー)と長女の名前。
SO2無添加!ノンフィルター!
アドリアン・ダカン
Adrien Dacquin


オーナーのアドリアン・ダカンは、祖父の代から続くビオブドウ栽培農家で育つ。
大学を卒業後、製図師として地図の製作会社に勤務する傍ら、父親の畑仕事を手伝いながらブドウ栽培を独学で学ぶ。
2012年、初めて個人消費用のワインを仕込み、それ以降醸造にも興味を持つ。
2017年、ジャン・イヴ・ペロンに出会い、彼をきっかけにヴァンナチュールの世界に目覚め、同年13年間働いた地図の会社を退職し、3.5haの畑を取得して小さなドメーヌを立ち上げる。

ヴァンクゥール初登場のアドリアン・ダカン。
ジャケールの畑のすぐ目の前にはサン・タンドレという湖、そして、遠くに見える雪山は2000m~3000m級の峰が連なるベルドンヌ連峰、さらに左に構えるどっしりとした山は、トム・ド・サヴォワ(トム・ド・ボージュ)で有名なボージュ山塊、これら壮大な景色が目の前に広がる。
このジャケール畑のブドウは、今回リリースするキュヴェで言えば、アプルモンとオリジンに使用されていて、平均樹齢は60年、アドリアンの祖父が植樹したものだ。
畑は傾斜が非常に激しく、運動靴を履いてもグリップが効かずズルズルと滑り落ちるくらいの角度がある。
この上から下まで150mほど距離と100mほどの高低差がある畝をアドリアンはほぼ機械を使わず、散布、鍬掛け、収穫と、全て手作業で行っているから本当にスゴイ!

次に、彼がこの畑で使う唯一の機械という例で見せてくれたTreuil(トルィユ)と呼ばれるウインチ。
彼は、このトルィユを主に土起こしを行なう時、そして、年一度の収穫の時のケースを運ぶ時に使用するそうだ。
トラクターの後ろに装着し、モーターの回転動力を利用してワイヤーロープを巻き上げる。
「これで土起こしをしていると幼い頃を思い出す」と彼は言う。
「幼い頃の私は、遊び場と言えばいつもこの畑だった。父の作業について行くのが毎日の日課で、特に父がこのトルィユを使って土起こしする作業が大好きだった。
なぜなら大きな鍬にこのトルィユを付けて下から引っ張り上げる時に、父が鍬の上に乗りまたがるのだが、その時に私も一緒に乗せてくれて、それがまるで遊園地で遊んでいるようで本当に楽しかった!」と、今じゃとても危険で考えられないというジェスチャーをしながら楽しそうに語ってくれた。
とにかく、彼にとっては、年を取った今でも畑が遊び場であって、実際、散布や手動の鍬掛けなど肉体的にハードな仕事も体を鍛えるスポーツのひとつという認識だ!
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