テッラーノ 2018 / スケルリ
( Terrano / Skerlj ) 9051
商品コード:
nomal
イタリア、フリウリ
品種: テッラーノ100%
赤ワイン
アルコール度: 12%
テッラーノ 100%、収穫後、開放桶にて約 2 週間、果皮と共に醗酵を行う。圧搾後、木樽(500L)にて約18か月、ボトル詰め後24か月以上の熟成。
ブドウ由来の高い酸によってワインが守られると考えたマテイ、現在は全くと言っていいほど SO2 を添加せずにボトル詰めを行っている。2018年は天候に恵まれ非常にブドウが完熟した貴重なヴィンテージ。
強烈な酸を覆い隠すほどの果実とヴォリューム。
コッリオの地域では「レフォスコ」と呼ばれるブドウですが、このカルソの強烈な土地個性の影響は、高い酸と鉄分、他のどんな赤ワインにもない、独自の個性を持つテッラーノ。
2018年は天候に恵まれ糖度が非常に高い(カルソでいう中での話です、、)、そして種子まで完熟した理想的なヴィンテージ。
もちろん酸が高すぎる事で有名なテッラーノですので、いくら完熟したとしても酸が足りないという事はありません!
非常に酸の高いテッラーノの個性は、一般的にはかなり特殊で、あまり飲んでいただく機会が少ないワインだと感じてきました。
しかし、ここ最近のスケルリのテッラーノは、「酸っぱいだけ」ではない強い果実味、ヴォリュームと高い位置でバランスする味わいになってきました。
そして、ついでと言ってはなんですが、他の白よりも2年ほど長く熟成期間を取っていることで、酸の奥に隠れがちな複雑さや、ブドウ由来のユニークな魅力を感じられる状態になっていると感じております。
他の赤ワインにはない唯一無二の個性と旨味、ぜひ飲んでいただきたいワインです!
スケルリ
Skerlj
同じフリウリでありながら、ダミアンとは全く異なる地質環境と個性をもつスケルリ。「Caroカルソ」と呼ばれる、強烈な石灰岩に覆われた、表土がほとんどない特殊すぎる土地環境。
コッリオのように、強いミネラルと果実(糖分)を両立する自体、不可能と言っても過言ではない土地。
ミネラルは豊富でも果実味が足りない、そして非常に酸の強いカルソのワイン。「それこそがカルソの個性だ!」、、、なんて固定観念に支配さ れている造り手が多い中、その「壁」を越えようとする数少ない造り手であるスケルリ。
「この土地でミネラルを持ったワイン、酸を持ったワインを造るなんて簡単なことさ。それよりもカルソで果実味豊かなワインを造ることの方が何十倍も難しい。だから僕は、カルソの土地個性を持ちながらも、ヴィトフスカやマルヴァジーアの果実味を持ったワインを造りたい!」、そう話していた当主のマテイも今年で40歳。
近年の彼のワインは、出会った当初のような「果実的で柔らかい」ワインから、少しずつ酒躯や奥行き、「偉大さ」をもったワインに変わりつつある、そう感じてきました。