マルヴァジーア 2020 / スケルリ
( Malvasia / Skerlj ) 9050
商品コード:
nomal
イタリア、フリウリ
品種: マルヴァージア・イストゥリアーナ
白ワイン
アルコール度: 14%
マルヴァージア イストゥリアーナ、収穫後、開放式の大樽にて 3週間、果皮と共にアルコール醗酵を終える。
圧搾後も大樽にて24か月、ボトル詰め後6カ月以上熟成。
2020年は猛暑でありながら水不足に陥らなかったヴィンテージ。
アルコールが14%に達するのはこれまでで初めて。
非常に高い糖度と果実味にバランスするだけの強い酸とミネラル。
今までにはないサイズ感、素晴らしいマルヴァジーア。
マルヴァ―ジアといっても、東部イストリア半島より渡ってきたマルヴァ―ジア イストゥリアーナは、強いアロマだけではなくしっかりと骨組みのあるブドウ。ヴィトフスカに比べて果皮が厚く、糖度が上がりやすいマルヴァジーア。
猛暑で例年とは比べられないほど完熟した 2020、なんとアルコールが14%に達するという初めての事態が起きました!(表土が少ないカルソでは高くても13%に届く程度、低いと11%なんて年も当たり前なんです、、、)
それほどにブドウが完熟した2020年、もちろん糖度が高いだけでなく、十分に強い酸も維持した状態で収穫。
マルヴァジーアの持つヴォリュームとアロマティックさだけでなく、柔らかさと繊細さ、全体をまとめる骨太な酸。
もう非の打ちようがない素晴らしすぎる味わいです!!
カルソという非常に貧しい土地でこれほどのブドウが収穫できたのは、もちろん天候もありますがその状態までブドウ樹を健全に保ち、完熟を待ってから収穫を行った。
その結果でしかありません。そしてその背景には、マテイが費やした「畑での仕事量、カンティーナでの時間の賜物」です。
そのすべてに敬意を払いたくなる、必飲な一本です!!カルソのワインは酸がある、、それだけ、、。
そんな言葉を吹き飛ばすかのような 2020 のマルヴァジーア。造り手としての成長がはっきりと見える素晴らしいヴィンテージです。
スケルリ
Skerlj
同じフリウリでありながら、ダミアンとは全く異なる地質環境と個性をもつスケルリ。「Caroカルソ」と呼ばれる、強烈な石灰岩に覆われた、表土がほとんどない特殊すぎる土地環境。
コッリオのように、強いミネラルと果実(糖分)を両立する自体、不可能と言っても過言ではない土地。
ミネラルは豊富でも果実味が足りない、そして非常に酸の強いカルソのワイン。「それこそがカルソの個性だ!」、、、なんて固定観念に支配さ れている造り手が多い中、その「壁」を越えようとする数少ない造り手であるスケルリ。
「この土地でミネラルを持ったワイン、酸を持ったワインを造るなんて簡単なことさ。それよりもカルソで果実味豊かなワインを造ることの方が何十倍も難しい。だから僕は、カルソの土地個性を持ちながらも、ヴィトフスカやマルヴァジーアの果実味を持ったワインを造りたい!」、そう話していた当主のマテイも今年で40歳。
近年の彼のワインは、出会った当初のような「果実的で柔らかい」ワインから、少しずつ酒躯や奥行き、「偉大さ」をもったワインに変わりつつある、そう感じてきました。