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VdF ラ・ポーズ・ルージュ 2022 / ローラン・サイヤール
( La Pause Rouge / Laurent Saillard ) 8920

¥4,422 税込
商品コード: nomal
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フランス>ロワール>プイエ
品種: ガメイ 100%
赤ワイン
樹齢: 45年
土壌: シレックス混じり粘土質
マセラシオン: スミマセラシオンカルボニック、40hLの木桶タンクで14日間
醗酵: 自然酵母で3ヶ月
熟成: 500Lの古樽で7ヶ月

2022年は、前年の霜の後遺症が原因で収量が25hL/haと2年連続減収だった。
ローラン曰く、この年はスタートから収量が少なかったので、いつもよりもブドウの熟しが早く、ひとつひとつのブドウが凝縮した品質的な
当たり年とのこと!!
醸造は、収穫したブドウが黒々としていてタンニンの抽出も早かったが、この年のブドウのポテンシャルに期待し、敢えてマセラシオンを早く切り上げずにワインを長熟の方向に持って行った。出来上がったワインは、アルコール度数12.5%といつもよりも若干低いが、果実の凝縮味、酸、ミネラル、タンニンの全ての要素がギュッと詰まっていて、エレガントながらも飲みごたえのある味わいに仕上がっている!
噛めば噛むほど塩気のある旨味が口に広がり、生ハム・ソーセージなどのシャルキュトリーはもちろん、コックオーヴァンなどの赤ワイン煮込みにもよく合いそう!
彼曰く、もしいつものラ・ボーズらしいビロードのようなテキスチャーを求めるのであれば、あと最低1~2年は寝かせてほしいとのこと。
ちなみに、彼はこのようなアルコールが低く中身の詰まった傑作ワインを、昨今の温暖化の中今後またいつ造れるか分からないということで、今回60本ほど売らず個人消費用としてプライベートのカーヴに仕舞い込んでいるそうだ!
確かに今飲んでも酒質が上品で十分に美味しいが、熟成した姿も気になるとてもスマートなワインだ!

色合いは紫がかった深いルビー色。
クランベリー、野イチゴ、スミレ、ナツメグの香り。
ワインはフレッシュかつコクのある果実味がみずみずしくジューシーで、滋味深くほんのりビターなミネラルと若いタンニンが余韻を優しく引き締める!

収穫日は9月8日。収量は前年の雹の後遺症により25hL/haと40%減!
ワイン名のla pauseは畑仕事の合間の「休憩」を意味し、畑の中でパテを食べながらヴァンドソワフで喉を潤すというイメージがある!
SO2は瓶詰前のスーティラージュ時に20mg/L添加。ノンフィルター!

ローラン・サイヤール
Laurent Saillard


生産地
トゥールの東、ロワール川の支流にあたるシェール川を左岸に沿って60kmほど進むと、陶器で有名な町サンタニアンが見えてくる。
そのサンタニアンのちょうど手前の小さな村マレイユから隣村プイエにかけて、トゥーレーヌワインの老舗クロロッシュ・ブランシュの敷地が小高い丘の一面に広がる。
ローラン・サイヤールの畑は、このクロロッシュ・ブランシュの敷地内にあり、ワインは現在ノエラ・モランタンの醸造所の一部を借りて仕込んでいる。この地域の気候は、夏冬の寒暖の差が激しい大陸性の気候とシェール川がもたらす複雑なミクロクリマが互いに影響し合う。

歴史
現オーナーであるローラン・サイヤールは1991年、20歳の時にリヨンにあるポール・ボキューズの専門学校でホテル・レストランのマネージメントを3年間学んだ。
以前から海外で働きたいと思っていた彼は、専門学校を卒業後1年の徴兵を経て、1995新天地ニューヨークへと旅立つ。
ニューヨークでは、ブルックリンにあるレストランThe Bountyで3年働き、1998年マンハッタンにあるビストロ Balthazarで5年間ホールマネージャとして働いた。
この頃、ブルックリンで360というビストロを経営していた友人から自然派ワインを紹介され、次第にヴァンナチュールの世界にはまりこんでいく。
2004年、満を持して、ニューヨークで最初に自然派ワインだけをリストにそろえたレストランICIを立ち上げる。
ビオのローカルな食材と自然派ワインにこだわったレストランは瞬く間に反響を得る一方で、家庭との両立が次第にうまく行かなくなり、 2008年妻にレストラン経営を譲り、ニューヨークを後にする。
フランスに戻ってからは、ティエリ・ピュズラを介してビストロL’Herbe Rougeで2週間ほど働き、その間にノエラ・モロンタンと出会う。
その後はノエラ・モロンタンとクロロッシュ・ブランシュの両方を手伝いながら、ゼロから畑とワインづくりを学び、 2012年、ノエラから買ったブドウで仕込んだ自身初のオリジナルワインをリリースする。
翌年の2013年、ノエラの畑2haを譲り受け自らのドメーヌを立ち上げる。そして、2015年クロロッシュの引退後の畑の半分4.5haの管理を引き受け現在に至る。

生産者
現在、ローラン・サイヤールは6.5haの畑を1人で管理している。
彼の所有するブドウ品種は、ソービニ ヨンブラン、ガメイ、ピノドニスの3種類で、樹齢は30~60年。
ブドウの栽培はクロロッシュから学び、 さらに独自にビオディナミも取り入れている。
また、醸造はノエラから学び、彼女同様に教科書にとらわれな い「フィーリング」を大切にしている。
出来上がるワインを想像しながら、マセラシオンの方法、期間、醗酵、 スーティラージュ、熟成方法等、全てテイスティングを通して臨機応変に対応していく。
彼のモットーは「感性を生かしたシンプルで美しい仕事」。性格的に投げやりなことが嫌いというローラン は、一度仕事を始めると最後まで黙々と丁寧に作業をこなしていく。
彼の仕事の姿勢は他のビニョロン達の間 でも定評があり、ワイン生産者としては新人ながら、多くのビニョロンから絶大な信頼を得ている。
仕事以外の趣味はキノコ狩りと料理。
季節の素材にこだわったシンプルな料理を得意とし、今はただ料理することだけでは飽き足らず、趣味が高じて、小規模ながら自分で野菜や果物、養蜂、鶏、豚などを育てながら 半分自給自足のような生活を行っている。
また、彼はアメリカに住む二児の父親で、趣味以外では、数ヶ月に一度ニューヨークにとんぼ返りし、愛する息子たちと一緒に過ごすことを何よりの喜びとしている。

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