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VdF セー・エム・ぺー・エス・ブラン 2021 / ピエール・オリヴィエ・ボノーム
( CMPS Blanc / Pierre-Olivier Bonhomme ) 8738

¥4,268 税込
商品コード: nomal
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フランス、ロワール、シュヴェルニー
品種: シャルドネ30%、ムニュピノ30%、ソーヴィニョンブラン40%
白ワイン(アンフュージョン白)
樹齢: 45年平均
土壌: 泥土状粘土、石灰質、シレックス
マセラシオン: プレスしたソーヴィニョンブランのジュースに全房のシャルドネとムニュピノを漬け込みファイバータンクで21日間
醗酵: 自然酵母で3週間
熟成: 古樽で17ヶ月

2021年は雨が多く、春の遅霜とミルデューの被害により収量が激減した厳しい年。
特にシャルドネは、前年からビオブドウ栽培者ドビュアンと交渉し4年ぶりに0.5ha分買う手配をしていたが最終的な収量はわずかに2hLしか取れなかった。
シャルドネとその他収量の少ない区画のブドウをかき集めて造ったのがこのセー・エム・ペー・エスだ。
醸造は、ソーヴィニョンを最初にプレスしてそのジュースの中に全房のシャルドネを入れ、その後晩熟の全房のムニュピノを漬け込みアンフュージョンで仕込んだ。
ボノーム曰く、当初はファイバータンクで熟成させるつもりだったが、アンフュージョンしたてのワインに強烈な還元臭があったので、急きょ樽を使用。
樽で熟成させ還元が落ち着くまでに17ヶ月を要した。
出来上がったワインは、全房のブドウを漬け込んだと言っても味わい的にはマセラシオンではなくほぼ白ワイン!
みずみずしくフレッシュなエキスの中に複雑な旨味がぎっしりと詰まっていて、これがアルコール度数11%のスレンダーなワインとは到底思えない飲みごたえのある味わいに仕上がっている!
この洗練された酸と塩気のあるダシのような旨味は、あさり、ハマグリ、ホタテなどの貝類やシェーヴルチーズとの相性にピッタリ!
厳しいミレジムでもブドウの特性を生かしながらこういう驚くほど繊細でインパクトのあるワインをつくれるボノームは、もう天才としか言いようがない!

色合いは透明感があり少し濁りのある麦わら色。グレープフルーツ、梨のコンポート、タール、潮の香り。
ワインはフレッシュでみずみずしいエキスに塩気のある旨味、線の細い酸、鉱物的なミネラルがぎっしり詰まっている!

収穫日はソービニョンとシャルドネが9月25日、ムニュピノが10月1日。
収量は春の遅霜とミルデューにより8hL/ha平均と大幅減収だった!
買ブドウのシャルドネはビオ栽培者ドビュアン、ムニュピノとソーヴィニョンブランはボノームの自社畑から!
ワイン名は頭文字シャルドネのC、ムニュピノのMP、ソーヴィニョンのSを取ってCMPSと名付けた!
SO2は瓶詰前のスーティラージュ時に20㎎/L添加。ノンフィルター!

ピエール・オリヴィエ・ボノーム
Pierre-Olivier Bonhomme


生産地
ロワール地方のブロワ市から南に10kmほど南下した場所に、ボノームの醸造所がある。(ちなみに、そこから500mほど離れた場所に、ピュズラ兄弟のドメーヌ「クロ・デュ・テュエ・ブッフ」がある)。彼がネゴシアンで買うブドウは、西はヴヴレーから南はシェール川を越えたテニエール、アンジェ村までの半径50km範囲内に構える優良ドメーヌから仕入れ、各畑ごとに独立したキュヴェを作り上げる。ネゴシアン畑の大部分は緩やかな起伏のある丘に点在し、気候はそれぞれのミクロクリマが存在するが、主にロワール川とシェール川の影響を受ける。一年中穏やかで夏は暖かく、秋から冬春にかけては川と地上の温暖差で朝夕はしばしば深い霧に覆われる。

歴史
現オーナーであるピエール・オリヴィエ・ボノームは、2004年、弱冠18歳の時にル・クロ・デュ・テュエ=ブッフの収穫に参加したのをきっかけにワインの世界に入る。その時はまだ学生で、ワインの知識もほとんどなく、収穫に参加した理由もただお金を稼ぐことが目的だった。だが、作業の飲み込みが早く判断力があり、おまけに力持ちであった彼は、ティエリ・ピュズラにその才能を見いだされ、ティエリから共同経営者を前提にネゴシアンにスカウトされる。快諾したボノームは2006年から2008年までアンボワーズのワイン学校に通いながらティエリのネゴシアンで経験を積む。2009年、彼は3haの畑を所有し、それを機にティエリもネゴシアンの名前を「ティエリ・ピュズラ」から「ピュズラ=ボノーム」に変更し共同経営をスタートさせる。2011年、ボノームはさらに3haの畑を所有し徐々に拡大を図る。同時に、ティエリはこの頃からボノームにネゴシアンの仕事を全て任せ、彼自身はル・クロ・デュ・テュエ=ブッフに専念し始める。2014年末、ティエリが正式にネゴシアン事業から離れ、ピエール=オリヴィエ・ボノームが100%経営を引継ぎ現在に至る。

生産者
現在、ボノームのネゴシアンは正社員2名と隔週で働く契約社員1名の計4人で管理している。彼のネゴシアンで買うブドウは、赤はピノノワール、ガメイ、コー、ピノドニス、白はソービニヨンブラン、ロモロンタン、シャルドネ、ムニュピノ、シュナンブランである。仕込みは状況に応じてだが、今まで通りティエリ・ピュズラが行っていた醸造方法を継承している。彼の買いブドウの選び方は、ただビオロジックな作りというのが決めてではなく、これから自然派ワインの作り手として成長しそうな良質なドメーヌを厳しく見極めている。ティエリ・ピュズラのネゴシアンをそのまま引き継いだため、現在もネゴシアン主体であるが、実際は徐々に自社畑を増やしており、今後はドメーヌとしての割合を増やしながら、買いブドウとうまく共存する新しいネゴシアンのスタイルを模索する。

土壌:アルジロ・シレックス、アルジロ・カリケール
総面積:7ha(自社畑)
品種:ピノノワール、ガメイ、コー、ピノドニス
ソービニヨン、ロモランタン、シャルドネ、ムニュピノ、シュナン
樹齢:15~45年
剪定方法:ギュイヨー・サンプル、ゴブレとコルドンの中間
生産量:30~45 hL/ha
収穫方法:収穫者13~20 人でケースでの手摘み。
ビオの認証:1997年、カリテ・フランス認証

醸造方法
●赤はブドウを畑で選果後、100%房のままファイバータンクまたは木桶タンクに入れ、二酸化炭素を注入。発酵の具合を見計らってピジャージュを数回施す。(ルモンタージュは無し)マセラシオンの期間は 15~20日。
フリーランとプレスをアッサンブラージュした後、ファイバータンクまたは古樽に移し6ヶ月~1年の熟成、その後ファイバータンクで1ヶ月の熟成し瓶詰め。
●白はブドウ畑で選果後、プヌマティック圧搾機で 2~4 時間かけて圧搾。一昼夜かけてデブルバージュを行った後、ジュースをファイバータンクまたはホーロータンク、古樽へ移し自然発酵。発酵期間は 3~15ヶ月。熟成は 2~24ヶ月かけ、その後ファイバータンクで1ヶ月の熟成し瓶詰め。
●ロゼはブドウを畑で選果後、除梗をせずにプヌマティック圧搾機で数時間かけてゆっくり圧搾する。一昼夜かけてデブルバージュを行った後、ジュースをそのままファイバータンクまたはホーロータンク、古樽へ移し自然発酵。発酵期間は約1ヶ月。熟成は 5~8ヶ月かけ、その後ファイバータンクで1ヶ月の熟成し瓶詰め。
●ペティアンナチュレルはブドウ畑で選果後、バスランで2時間かけて圧搾。ジュースをそのままファイバータンクへ移し自然発酵。気温が下がって醗酵の勢いが一時的になくなる秋から冬になるまでの約 2ヶ月半の間で、主な醗酵を終わらせ、ワインの残糖分が13~15gにまで下がった時点で瓶詰め。その後ペティアンの泡を得るために10~13ヶ月の瓶内発酵・瓶熟成を経る。デゴルジュマンで澱を抜いて出荷。SO2の添加なし。
酵母:自然酵母
SO2 添加:無添加もしくはビン詰め時に少々。
熟成樽:2~8年樽
フィルター:基本的に赤、白、ロゼ共にノンフィルター(残糖がある場合はフィルターをかける)

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