VdF シレーヌ・ルージュ 2021 / ドメーヌ・レ・ドゥー・テール
( Silene Rouge / Domaine Les Deux Terres ) 8717
商品コード:
nomal
フランス、アルデッシュ、ヴィルヌーヴ・ド・ベール
品種: メルロー100%
赤ワイン
樹齢: 41年平均
土壌: 玄武岩・石灰質・粘土質
マセラシオン: ステンレスタンクで22日間
醗酵: 自然酵母で5ヶ月
熟成: 古樽228Lで12ヶ月
2021年は、例年よりも涼しく雨の多い年だった。
メルローは一部黒痘病やミルデューの被害により35hL/haと前年よりも15%収量が減った。
前年同様に、収穫のタイミングは糖度計を使わずブドウを食べて完熟度合いを判断。
結果、涼しい年にもかかわらずアルコール度数は 14%まで上がった。
出来上がったワインは、前年同様にフルボディだが、凝縮したコクの中に清涼感とフィネスのある上品な味わいに仕上がっている!
今飲んでも酒質が十分に滑らかで美味しいが、あと5年くらい寝かせてタンニンがこなれるともっとワインが化けそうな予感がする!
熟成した先の景色が見てみたいワインだ!
色合いは真紅がかった深い紫。
カシス、メントール、バラの花弁、醤油の香り。
ワインはしなやかかつ洗練された果実の凝縮味に照りがあり、塩気のあるミネラル、重心の低い酸、ほろ苦いタンニンの収斂味が上品な骨格を形成する!
収穫日は9月29日。収量は35hL/ha。
2020年から収穫のタイミングはブドウの糖度計の数値や潜在アルコール度数の数値に頼らず、自らブドウを食べて完熟度合いを判断するようにした!
ワイン名はギリシャ神話に出てくる酒の神デュオニュソスの従者で酔っぱらいのシレーノスからとった!
SO2無添加、ノンフィルター!
ドメーヌ・レ・ドゥー・テール
Domaine Les Deux Terres
マニュエル・クナンとヴァンサン・ファルジエが最初に出会ったのは1998年、ミラベルにある農業学校で、ヴァンサンは当時農業学校にある畑とカーヴの仕事に従事し、マニュエルは自分でワイナリーを立ち上げる準備の一環として学校に通っていた時だった。
2人はその時に意気投合し、いつか一緒にワイン造りを行うことを誓う。
2000年に学校を卒業したエマニュエルは、コトー・デクス・アン・プロヴァンスにある、ドメーヌ・グロージュの醸造責任者として働き、その翌年の2001年、マニュエルの強い説得と推薦で、ヴァンサンは農業学校を退職し、ドメーヌ・グロージュの栽培責任者として加わる。
2004年、ワイン哲学の違いからエマニュエルがドメーヌを退職し、ヴァール県のサン・マキシマンにあるドメーヌ・デファンの醸造栽培責任者として働き始める。
そのマニュエルを追うように、同年ヴァンサンがドメーヌ・グロージュを辞め、同じくサン・マキシマン付近にあるドメーヌ・トリエンヌ(デュジャックのジャック・セイスとDRCのオベール・ド・ヴィレーヌがスタートさせたドメーヌ)の醸造栽培責任者として働き始める。
ドメーヌどうしが近く、交流が深かったことから、また再び二人は毎日顔を合わせることとなる。
2008年、満を持したマニュエルがヴァンサンにドメーヌ立ち上げのプロポーズをし、一足先にアルディッシュに戻り3haほど畑を購入する。
2009年、ドメーヌ・トリエンヌを退職したヴァンサンもアルディッシュに戻り、父親が持つ畑5haを引き継ぎ、ドメーヌ・レ・ドゥーテールをスタートさせる。
ビニュロン家系のだったヴァンサンとビニュロンの家系でなかったマニュエルが二人三脚で経営する、レ・ドゥーテール。マニュエルがリュッサックにある3haの畑、ヴァンサンがミラベルにある5haの畑を所有し、醸造栽培は2人で管理している。
(他にヴァンサンの父親が畑、マニュエルの妻が事務の仕事を手伝う)
彼らのもっとうは、「消費者が喜ぶ自然派ワインを造る」こと。
ワインの欠点に一切の妥協は許さず、常にコストパフォーマンスの高いワインを造り上げるために、テイスティングなどお互いの厳しいチェックは欠かせない。
レ・ドゥーテール「二つの土地」というドメーヌ名には、2人の才能、2人のそれぞれのテロワールの異なる葡萄を持ち合わせ、1つの素晴らしいワインを造り上げるという彼ら一心同体の強い思いが込められている。