VdF リーパイユ・ルージュ 2019 / ドメーヌ・レ・ドゥー・テール
( Ripaille Rouge / Domaine Les Deux Terres ) 8714
商品コード:
nomal
フランス、アルデッシュ、ヴィルヌーヴ・ド・ベール
品種: カリニャン
赤ワイン
樹齢: 5年~63年
土壌: 玄武岩・石灰質
マセラシオン: 70%除梗、30%マセラシオンカルボニック、ステンレスタンクで別々に仕込み15~25日間
醗酵: 自然酵母、除梗したブドウ28日間、全房のブドウ22日間
熟成: アッサンブラージュ後ステンレスタンクで6ヶ月
今回再リリースとなるリーパイユ 2019年!
これもラドレ 2019年同様に、現地ではマメが原因で途中販売をストップしていた。
2年カーヴで瓶熟させ、ドゥーテールが再度試飲した時にマメは完全に消えていたので、今回再リリースに至った。(ちなみに 2021年3 月に日本でリリースした時は、マメは一切感じなかった)。
2019年は歴史的な猛暑と日照りの年だった。
前回リリースした時は野趣に富んだカリニャンの野性味あふれる味わいが強く、もう少し寝かせた方が良くなると思っていたが、案の定2年カーヴで熟成を経たワインはカリニャンの野性味が少しこなれてワインに溶け込み滑らかさがさらに増している!
熟成によりワインが良くなる方向性が改めて確認できたので、できれば後5年くらい寝かせてさらに熟成した先の景色を見てみたい!
色合いは真紅がかった深い紫。プルーン、シソ、醤油、インクの香り。
ワインはしなやかかつしっとりとしたコクにフィネスがあり、凝縮した果実味に輪郭のある酸、湿り気のある繊細なタンニンがきれいに溶け込む!
収穫日は9月24日。収量は若木が20hL/haに対し古樹が35hL/ha。古樹のブドウは除梗し、若木は全房でそれぞれ別々に仕込みアッサンブラージュ!
ワイン名は「贅沢な食事」という意味があり、通常のカリニャンとは思えない上品な味わいを奏でることからこの名前が付けられた!
SO2無添加、ノンフィルター!
ドメーヌ・レ・ドゥー・テール
Domaine Les Deux Terres
マニュエル・クナンとヴァンサン・ファルジエが最初に出会ったのは1998年、ミラベルにある農業学校で、ヴァンサンは当時農業学校にある畑とカーヴの仕事に従事し、マニュエルは自分でワイナリーを立ち上げる準備の一環として学校に通っていた時だった。
2人はその時に意気投合し、いつか一緒にワイン造りを行うことを誓う。
2000年に学校を卒業したエマニュエルは、コトー・デクス・アン・プロヴァンスにある、ドメーヌ・グロージュの醸造責任者として働き、その翌年の2001年、マニュエルの強い説得と推薦で、ヴァンサンは農業学校を退職し、ドメーヌ・グロージュの栽培責任者として加わる。
2004年、ワイン哲学の違いからエマニュエルがドメーヌを退職し、ヴァール県のサン・マキシマンにあるドメーヌ・デファンの醸造栽培責任者として働き始める。
そのマニュエルを追うように、同年ヴァンサンがドメーヌ・グロージュを辞め、同じくサン・マキシマン付近にあるドメーヌ・トリエンヌ(デュジャックのジャック・セイスとDRCのオベール・ド・ヴィレーヌがスタートさせたドメーヌ)の醸造栽培責任者として働き始める。
ドメーヌどうしが近く、交流が深かったことから、また再び二人は毎日顔を合わせることとなる。
2008年、満を持したマニュエルがヴァンサンにドメーヌ立ち上げのプロポーズをし、一足先にアルディッシュに戻り3haほど畑を購入する。
2009年、ドメーヌ・トリエンヌを退職したヴァンサンもアルディッシュに戻り、父親が持つ畑5haを引き継ぎ、ドメーヌ・レ・ドゥーテールをスタートさせる。
ビニュロン家系のだったヴァンサンとビニュロンの家系でなかったマニュエルが二人三脚で経営する、レ・ドゥーテール。マニュエルがリュッサックにある3haの畑、ヴァンサンがミラベルにある5haの畑を所有し、醸造栽培は2人で管理している。
(他にヴァンサンの父親が畑、マニュエルの妻が事務の仕事を手伝う)
彼らのもっとうは、「消費者が喜ぶ自然派ワインを造る」こと。
ワインの欠点に一切の妥協は許さず、常にコストパフォーマンスの高いワインを造り上げるために、テイスティングなどお互いの厳しいチェックは欠かせない。
レ・ドゥーテール「二つの土地」というドメーヌ名には、2人の才能、2人のそれぞれのテロワールの異なる葡萄を持ち合わせ、1つの素晴らしいワインを造り上げるという彼ら一心同体の強い思いが込められている。