VdF マグマ・ロック・ルージュ 2021 / ノー・コントロール
( Magma Rock Rouge / No Control ) 8659
商品コード:
nomal
フランス>オーヴェルニュ>ル・シェー
品種: ガメイ・ド・ボジョレー (オーヴェルニュ産)
赤ワイン
樹齢: 32年
土壌: 花崗岩
マセラシオン: マセラシオンカルボニック、ファイバータンクで15日間
醗酵: 自然酵母で15日間
熟成: 15hLのフードル(大樽)で6ヶ月
アルコール度:
2021年は、前年の太陽に恵まれた2020年とは真逆の年。
日照量が少なくブドウが晩熟で、フェノールが熟してもブドウの糖度が低く、アルコール度数の上がらない涼しい年だった。
また、気候的にも春の遅霜、長雨、ブドウの病気、冷夏が続くとても厳しいミレジムだった。
実際の収穫は比較的ブドウが傷んでいなく、収量も30hL/ha あり、2021年という厳しい年を考えると取れ高はあったが、2020年のマグマ・ロックの味わいのバランスを取るために、2021年のマグマ・ロックを少し足したため、最終的な 2021年の数量は少なくなった。
醸造は、ブドウを全房のままタンクで密閉し、ルモンタージュ、ピジャージュは一切なし。
毎日タンクの下からジュースを抜き、房を液体に浸らせない完全マセラシオン・カルボニックで仕上げた。
出来上がったワインは、2021年フュージョンよりもさらにみずみずしく果実味がピチピチしていて、まるでアセロラのエキスを飲んでいるみたい!
その中に梅ガツオのようなキュートな酸とほのかに甘みのあるダシのような旨味がきれいに溶け込んでいて、これまたフュージョンに続く、薄ウマ好きは一口飲んで昇天しそうなエレガントなワインだ!
※アルコール度数は 11%と低く、翌日にはマメが出てくるので開けたその日にボトルを空にするのがベストです。
とれたてのイチゴやフランボワーズなどの明るい赤い果実にリュバーブの香りが重なる。
ワインはみずみずしくピチピチとしたジューシな果実味がチャーミングで、ダシのようなピュアなエキスに弾けるような酸、洗練されたミネラルがきれいに溶け込む!
収穫日は10月8日と前年よりも3週間遅い!収量は長雨により30hL/haと前年に比べて25%減!
ヴァンサンがドメーヌ立ち上げ時に手に入れた最初の畑で、Riomの北Combronde(コンブロンド)の丘にあり、品種はボジョレーガメイ
100%!マグマ・ロックは以前シラーとガメイのアッサンブラージュで、ワイン名は玄武岩土壌(Magma)のシラーと、花崗岩土壌(Rock)のガメイにヴァンサンの好きな音楽のRockをかけて命名されているが、今はガメイ100%で仕込んでいる!
SO2無添加、ノンフィルター!
ノー・コントロール
No Control
生産地
フランスの「へそ」に例えられる、マシフ・サントラル(中央山塊)に囲まれた中南部の都市クレルモン・フェラン。そこから北に15kmほど上ったところに、ミネラルウォーターで有名なヴォルヴィック村がある。
その村の麓にノー・コントロールの畑があり、ドメーヌはさらに北東へ10kmど向かった小さな町ル・シェー(Le Cheix)の外れにある。
畑の総面積は5haで、標高400m~500mの東から南向きの丘陵地に点在する。
AOCは2011年に新しく昇格したコート・ドーヴェルニュ(Cotes d’Auvergne )だが、ワインのタイプやSO2の量などがアペラ シオンの規定に沿わないため、全てVdFとして仕込んでいる。
火山群によって堆積した土壌は、主に花崗岩 質と玄武岩質で構成され、香り高く果実味がチャーミングで軽快なワインを生み出す。
気候は大陸性気候と山岳気候の両方の影響を受ける。冬は寒く乾燥していて、夏は日差しが強いが、標高が高いおかげで猛暑になりにくい。また、マシフ・サントラルの山々が大西洋から来る雨雲を遮ってくれるため、1年を通して雨の影響
が少ないのも特徴。
歴史
オーナーのヴァンサン・マリーは、ノルマンディーのカーン出身で、ワイナリーの家系ではなく、またオーヴェルニュとは全く無縁だが、畑の価格条件が良く、ピノノワール、シャルドネ、古樹のガメイ・ド・オーヴ
ェルニュといった魅力的な品種があること、またあこがれのラ・ボエムやピエール・ボージェのワイン産地であることから、この地を選びドメーヌをはじめている。
彼が最初にヴァンナチュールを知るきっかけとなったのは大学時代、スポーツ経営学を学ぶ傍ら、個人的な趣味で2001年からワインスクールに通い始めた時のことだった。
偶然門を叩いたワインスクールが、たまたまヴァンナチュールに特化した授業カリキュラムだったという全くの偶然を機に、彼はどんどんヴァンナチュールの虜になっていく。
2004年に大学を卒業し、大手スポーツ用品の会社に就職をするも、ワインスクールは継続して通い続けた。そして、2005年彼はワイン仲間を募ってカーンで小さなワインサロンを立ち上げた。
このワインサロンは2008年まで続け、ここでたくさ んのヴァンナチュール生産者と直接知り合うきっかけをつかんだ。
当時彼はスポーツ用品の営業マンだったが、 次第にワインづくりに興味を持ち始める。
2008年、アルザスの本社に転勤になり、スポーツ用品のWebマーケティングを担当する。この時期彼は、より深くヴァンナチュールを学ぶために、余暇のほとんどを生産者訪問に費やした。
そして、ついに2012年、ワイン生産者になる決意を固め、8年間働いた会社を退職した。
会社を辞めてすぐに半年間ジェラール・シュレールで研修を行い、さらに半年間ジュリアン・メイエーでの研修を経て、2013年、オーヴェルニュで2haブドウ畑を所有し、ノー・コントロールを立ち上げる。
生産者
ヴァンサン・マリーは2015年現在5haの畑を一人で管理している。(忙しい時は家族が手伝う)。
彼の所有するブドウ品種は、ガメイ、ピノノワール、シラー、シャルドネの4種類で、樹齢は12年の若木から110年の古樹まで幅が広い。
また、彼自身、アルザスやロワールにゆかりがあることから、近い将来、シルヴァネールやピノオークセロワ、リースリング、ソーヴィニョンブラン、シュナンなど植樹する予定でいる。彼のモ
ットーは「自由な発想で、極上のヴァン・ヴィヴァンをつくる!」ことで、基本SO2無添加、ノンフィルターだが、そこも決して型にとらわれずに、生き生きとして、美味しさが弾けるようなワインを目指している。
趣味は、トレイルランニングとサイクリング。サイクリングに関しては、かつてフランス代表候補に選ばれた り、プロサイクリストとしてスカウトされるほどの実力を持つ。