VdF レ・クロス・ブラン 2021 / ノー・コントロール
( Les Crosses Blanc / No Control ) 8655
商品コード:
nomal
フランス>オーヴェルニュ>ル・シェー
品種: 70%シャルドネ、30%ピノオーセロワ、シルヴァネール、ソーヴィニヨンブラン、シャスラ、ミュスカ
白ワイン
樹齢: 8年~19年
土壌: 風化した砂状の長石、花崗岩、玄武岩
マセラシオン: なし
醗酵: 自然酵母で6ヶ月
熟成: 5hLのジャー(炻器の壺)と新樽、古樽300Lで12ヶ月
アルコール度:
2021年はブドウが晩熟で、長雨、ミルデュー、黒痘病などの病気の被害などミレジム的には厳しかった。
にもかかわらず、最終的には40hL/haと例年並みの収量が確保でき、しかも品質的にはヴァンサンが「今までのレ・クロスの中でもトップクラスの出来!」と自負するほどレベルの高いワインが出来た当たり年だった!
醸造は前年と同じく5Lのジャー(炻器)と300Lの樽を使用しているが、今回は味わいに少し厚みを与えるために新樽を30%使用している。
出来上がったワインは、透明感のあるエキスが限りなくクリスタルでミネラル感に溢れたワインに仕上がっている!
口当たりは、新樽が微かに影響しているのか、甘みにも似た白い果実のピュアなエキスがフワッと優しく広がり、後から塩気のある鉱物的なミネラルがじわっと余韻を引き締める!
アルコール度数は12%と優しく、上品な薄ウマワインが好きな人には、どストライクなワインであることは間違いない!
梨のコンポートにニワトコの花が混じったほんのり甘い香りに火打石のスモーキーな香りが重なる。
ワインはピュアかつほのかな甘みに似た白い果実のエキスが滑らかで、塩気のある鉱物的なミネラルの旨味がきれいに溶け込む!
収穫日は10月1日と前年よりも2週間遅い!収量は遅霜、ミルデュー、黒痘病の被害があったにもかかわらず最終的に40hL/haと例年並みの量が取れた!
残糖は2.3g/L。ワイン名Les Crossesは畑の名前で、カトリック司教の持つ「杖」の意味もある!
SO2無添加、ノンフィルター!
ノー・コントロール
No Control
生産地
フランスの「へそ」に例えられる、マシフ・サントラル(中央山塊)に囲まれた中南部の都市クレルモン・フェラン。そこから北に15kmほど上ったところに、ミネラルウォーターで有名なヴォルヴィック村がある。
その村の麓にノー・コントロールの畑があり、ドメーヌはさらに北東へ10kmど向かった小さな町ル・シェー(Le Cheix)の外れにある。
畑の総面積は5haで、標高400m~500mの東から南向きの丘陵地に点在する。
AOCは2011年に新しく昇格したコート・ドーヴェルニュ(Cotes d’Auvergne )だが、ワインのタイプやSO2の量などがアペラ シオンの規定に沿わないため、全てVdFとして仕込んでいる。
火山群によって堆積した土壌は、主に花崗岩 質と玄武岩質で構成され、香り高く果実味がチャーミングで軽快なワインを生み出す。
気候は大陸性気候と山岳気候の両方の影響を受ける。冬は寒く乾燥していて、夏は日差しが強いが、標高が高いおかげで猛暑になりにくい。また、マシフ・サントラルの山々が大西洋から来る雨雲を遮ってくれるため、1年を通して雨の影響
が少ないのも特徴。
歴史
オーナーのヴァンサン・マリーは、ノルマンディーのカーン出身で、ワイナリーの家系ではなく、またオーヴェルニュとは全く無縁だが、畑の価格条件が良く、ピノノワール、シャルドネ、古樹のガメイ・ド・オーヴ
ェルニュといった魅力的な品種があること、またあこがれのラ・ボエムやピエール・ボージェのワイン産地であることから、この地を選びドメーヌをはじめている。
彼が最初にヴァンナチュールを知るきっかけとなったのは大学時代、スポーツ経営学を学ぶ傍ら、個人的な趣味で2001年からワインスクールに通い始めた時のことだった。
偶然門を叩いたワインスクールが、たまたまヴァンナチュールに特化した授業カリキュラムだったという全くの偶然を機に、彼はどんどんヴァンナチュールの虜になっていく。
2004年に大学を卒業し、大手スポーツ用品の会社に就職をするも、ワインスクールは継続して通い続けた。そして、2005年彼はワイン仲間を募ってカーンで小さなワインサロンを立ち上げた。
このワインサロンは2008年まで続け、ここでたくさ んのヴァンナチュール生産者と直接知り合うきっかけをつかんだ。
当時彼はスポーツ用品の営業マンだったが、 次第にワインづくりに興味を持ち始める。
2008年、アルザスの本社に転勤になり、スポーツ用品のWebマーケティングを担当する。この時期彼は、より深くヴァンナチュールを学ぶために、余暇のほとんどを生産者訪問に費やした。
そして、ついに2012年、ワイン生産者になる決意を固め、8年間働いた会社を退職した。
会社を辞めてすぐに半年間ジェラール・シュレールで研修を行い、さらに半年間ジュリアン・メイエーでの研修を経て、2013年、オーヴェルニュで2haブドウ畑を所有し、ノー・コントロールを立ち上げる。
生産者
ヴァンサン・マリーは2015年現在5haの畑を一人で管理している。(忙しい時は家族が手伝う)。
彼の所有するブドウ品種は、ガメイ、ピノノワール、シラー、シャルドネの4種類で、樹齢は12年の若木から110年の古樹まで幅が広い。
また、彼自身、アルザスやロワールにゆかりがあることから、近い将来、シルヴァネールやピノオークセロワ、リースリング、ソーヴィニョンブラン、シュナンなど植樹する予定でいる。彼のモ
ットーは「自由な発想で、極上のヴァン・ヴィヴァンをつくる!」ことで、基本SO2無添加、ノンフィルターだが、そこも決して型にとらわれずに、生き生きとして、美味しさが弾けるようなワインを目指している。
趣味は、トレイルランニングとサイクリング。サイクリングに関しては、かつてフランス代表候補に選ばれた り、プロサイクリストとしてスカウトされるほどの実力を持つ。