フランス、ブルゴーニュ
品種: シャルドネ
白ワイン
アルコール度: 13.5%
アレクサンドル・ジュヴォーの奥さん(マリーズ・シャトラン)が手掛けるワインです。2015年ファーストリリース。
フォーヴェットとは小さな小鳥のことを指しますが、彼女が昔住んでいた森に囲まれた美しい街の住人のことを指す愛称で、その思い出深い愛称をドメーヌ名にしました。
「ドゥ・ローブ・ア・ローブ」新しい人生の幕開け、夜明けの畑や一日の始まりなど、明るい未来が開けるような意味合いで名付けられました。
現地で3年と入荷後に3年、都合6年休ませて今回のリリースとなります。
入荷当時からフレッシュ感溢れる溌剌とした果実味が感じられ魅力的な印象を受けました。
しかし抜栓直後から豆などの不安定なニュアンスが感じられたこと、それとは対照的にポテンシャルの高さが伺え伸びしろに期待が持てると考え長期保管することを決めました。
その結果ネガティヴな要素は去りフルーティーな果実の印象はそのままに、果実味と酸そして旨味がバランス良く溶け込む味わいへと変貌を遂げています。
やや濃い黄色。
柑橘のコンフィチュールやピール菓子、熟した白葡萄など甘く爽やかな香り、パイナップルのドライフルーツ、りんごの蜜などの芳醇な果実の印象にかぐわしい白い花を想わせる香りが混ざり、火打石や炒りごまのような芳ばしいニュアンスが感じられます。
舌先をかすめるようなガスがあたり、張りのある伸びやかな酸が先へと導くように誘います。
6年の時を経て今もなお、白葡萄を皮ごと頬張った時のような爽快でフレッシュ感溢れる果実味を保ち、華やかさや柑橘のコンフィチュールなど膨らみのある風味も伴いながら豊かに口中を覆います。
徐々にじんわりと旨味感が重なり奥行きを与え、仄かな塩味や柑橘ピールを想わせるほろ苦さが締まりを感じさせます。