フランス、ローヌ
品種： シラー65%、グルナッシュ35%　
赤ワイン
樹齢： 44年平均
土壌： 丸い小石（ガレルレ）混じりの 石灰質・粘土質
マセラシオン： 30%全房、70%除梗 ホーロータンクで8日～10日間
醗酵： 自然酵母で3ヶ月
熟成： 70%古樽、30%ホーロータンクで12ヶ月

2020年は、ブドウが早熟で収量にも恵まれた当たり年だった。
前年はグルナッシュ主体だったが、この年はシラーが豊作だったので相対的にシラーの割合が高くなった。
醸造面では、果実のまろやかさと深みを両立させるため、この年から30％全房のブドウの上に70%除梗したブドウを重ねるマセラシオン方法に変えた。
また、抽出を抑えるためにルモンタージュ、ピジャージュは一切行っていない。
発酵は、ブドウの窒素不足の影響によりいつもよりも長引き、途中ボラティル上昇のリスクはあったが、最終的にスタッグすることなくきれいに終わらせることができた。
出来上がったワインは、凝縮したコクに酸と滋味深いミネラルが複雑に溶け込んだスマートでまとまりのある味わいに仕上がっている！
お香や漢方薬のようなオリエンタルな香りとしなやかなタンニンはどこか北ローヌのシラーを彷彿させる！
ちなみに、この試飲訪問の日、お昼をマチュの家でご馳走になったのだが、ローズマリーと一緒にオーブンで焼かれたジゴダニョーとヴァン・ルージュとの相性が最高だった！

ミュールの黒い果実に甘草、クローブの甘い香りや、お香のオリエンタルな香りが重なる。
ワインはまろやかでコクのあるしなやかな果実味が染み入るように優しく、強かな酸、滋味深くほんのりビターなミネラル、繊細なタンニンが味わいに複雑な調和を与える！

収穫日は9月5日～8日と前年よりも1週間～10日ほど早かった！収量は35h～40hL/haと前年よりも40%～60%増！
Vin Rougeは元はキュヴェVieilles Vignesでリリースしていたが、「これぞまさにローヌの赤ワイン！」というメッセージを強調するために名前を変更した！
SO2は瓶詰め前に20 mg/L添加。ノンフィルター！