VdF モン・ユリディス・ブラン 2016 / ラ・クーレ・ダンブロジア
( Mon Eurydice Blanc / La Coulee d’Ambrosia ) 8467
商品コード:
nomal
産地: フランス、ロワール
品種: シュナン・ブラン
白ワイン
アルコール度: 13.5%
非常に残念ではありますが、ジャン・フランソワは2018年の醸造を最後とし新たな道へ進むことを決め、現在1.9haとなった畑はシリル・ル・モアンに貸しているそうです。今後、生産者として戻ることがあるかどうかは分かりませんが、未だタンクや樽に入っているワインが多くありますので、状態が整えば数年のうちに徐々にリリースされることでしょう。この先も見守って頂ければと思います。
シェネの妻ジョアンナが、「パニエ・ド・フリュイとロードゥ・ヴィーニュの中間のような味わいのワインがあると良いね」と言った事がきっかけで醸造したもので、2016年がこのキュヴェの初ヴィンテージとなります。
粘土・シスト土壌。樹齢約20年と45年。
ダイレクトプレスの後、オリオニードに使用されている古樽で約24ヶ月発酵・熟成。熟成中に酸膜が張ることを避け、ミネラル感や果実味を残し樽由来の奥深さと調和させるために、2回のウイヤージュを行いました。
黄金色。プラムやアプリコット、りんご、パイナップルなどを想わせる果実感のある果実の香りに、白レーズンやドライアプリコットなどやや充実した果実香、加えて仄かにカラメルや鉄分のような香りが感じられ、豊かな果実の中に深みを与えています。
口に含むと瑞々しささえ想わせる澄んだ飲み心地で、甘さ控えめのりんごやパイナップルのコンフィチュールのように充実感のある果実味に、その風味を持つフルーティーな酸が伸びやかな印象を与え全体を引き締めます。
徐々にたっぷりとした果実の風味にオードヴィーのような深みや奥行きが重なり、旨味感が溢れ、複雑性に富んだ味わいが引き出されていきます。
透明感がありフルーティーな風味がしっかりと伝わり、それでいて複雑で奥深く旨味に溢れた秀逸で魅惑的な仕上がりです。
エチケットに描かれた竪琴は、ギリシャ神話のOrpheusとEurydiceの愛の物語を想わせます。
竪琴で人や動物、物や木々など全てを魅了するOrpheus、彼の妻である山と水の精Eurydice。
毒蛇に噛まれ命を落としたEurydiceを生き返られせる為に奔走した妻への愛のお話ですが、まさに、シェネの妻ジョアンナへの想いが詰まったワインだと感じさせます。
Orpheusの竪琴のように、このワインも私たちを魅了してくれる事でしょう。