フルーリー 2020 / ジャン・フォワイヤール
( Fleurie / Jean Foillard ) 8433
商品コード:
nomal
フランス、ボジョレー
品種: ガメイ
赤ワイン
樹齢: 32年平均
土壌: グレローズ(ピンクの砂岩) 混じりの花崗岩
マセラシオン: マセラシオンカルボニック低温にしてセメントタンクで20日間
醗酵: 自然酵母で2ヶ月
熟成: 古樽で10ヶ月
2020年は、今までのフルーリーの中で一番早い収穫を記録したブドウの早熟の年だった。
実際、収穫日が8月25日と前年よりも2週間早かったにもかかわらず、ブドウの潜在アルコール度数は15%近くまで上がった。
醸造は、最初の発酵は勢いがあったが、ブドウの糖度が高いためマセラシオン途中で発酵がスタッグ…。
発酵を促すため、そして果房にバクテリアを繁殖させないために、デレスタージュ(マセラシオン中に発酵中のワインをいったん全て抜き取り、タンクの底に沈んだ果房の上から再び抜き取ったワインを掛け戻す作業)を行ない、ワインを掛け戻す際に発酵に勢いのあるピィの発酵ワインをバケツ3つ分加えた。
結果、少し手間取ったが無事発酵を終わらせることができた。
出来上がったワインは、アルコール度数14.5%とは思えないしなやかさがあり、凝縮した果実味が口の中でとろけていくようにまろやか!
塩気のあるミネラルとタンニンもきれいに溶け込んでいて味わいのバランスは最高!
醸造に手間取っても、最後は必ず上品にワインをまとめてくるジャンの匠の技にただただ感服だ!
グロゼイユやフランボワーズのジャムなど熟した赤い果実にシャクヤクの甘い花の香りが重なる。
ワインはしなやかでコクのあるまろやかな果実の凝縮味に艶があり、鉱物的なミネラルと滑らかなタンニンとのバランスが絶妙!
収穫日は8月25日と前年よりも2週間早い!
収量は35hL/ha。
区画はChampagne(シャンパーニュ)にあり畑は南向きでジャンの持つ畑の中で一番早くブドウが熟す!
フルーリーの花崗岩の風化してできた砂岩が上品でエレガントなワインを生み出す!
SO2は澱引きの際に20mg/L。ノンフィルター!
ジャン・フォワイヤール
Jean Foillard
現オーナーであるジャン・フォワイヤールは、以前はワインの瓶詰会社で働いていました。
当時、仕事で瓶詰設備のない小さなワイナリーをまわる機会の多かった彼は、マルセル・ラピエール、ギイ・ブルトン、イヴォン・メトラ等、現在活躍する自然派ワインの生産者と深く知り合い、次第に彼らのワイン造りに興味を抱くようになりました。
特にマルセル・ラピエールに影響を受けたという彼は、ジュール・ショーヴェの本を片手に、マルセルのカーヴに足蹴く通いながら独学でワインの醸造を勉強しました。
1981年に彼の義父が畑仕事を辞めたのをきっかけに、畑を譲り受け本格的にワイン造りをスタートさせました。
現在では、マルセル・ラピエールに次ぐボジョレー自然派ワインの代表格の一人となっています。
現在、ジャン・フォワーヤールは11haの畑を4人で管理しています。栽培する葡萄品種はガメイのみで、樹齢は27年~70年、畑は硫黄とボルドー液の散布のみで、100%ビオロジックです。
葡萄の質にこだわり、収穫時の選果は粒レベルで傷んだ葡萄は一切排除します。低温でのマセラシオンで、じっくり時間をかけた仕込みから出来あがるワインはまさに上品の一言。
彼の造り出す果実味豊かでエレガントなワインは、自然派ワインを愛好家以外の人たちからも評価が高く、ワインガイド「ル・クラスマン」をはじめさまざまなガイドで取り上げられています。
2017年8月、息子のアレックス・フォワイヤールが正式に自らのドメーヌを立ち上げ、2016年ヴィンテージより初リリース。