モルゴン・コート・ドゥ・ピィ・マグナム 2020 / ジャン・フォワイヤール
( Morgon Cote du Py Magnum / Jean Foillard ) 8432
商品コード:
nomal
フランス、ボジョレー
品種: ガメイ 赤ワイン
樹齢: 28年~93年
土壌: 砂混じりのシスト
マセラシオン: マセラシオンカルボニック低温にしてセメントタンクで25日間
醗酵: 自然酵母で1ヶ月
熟成: 古樽とジャー(シリス混じりの炻器)10hLで10ヶ月
2020年は、2003年に次ぐブドウの早熟の年。
ピィの収穫は9月2日スタートと前年よりも2週間早かったにもかかわらず、ブドウの潜在アルコール度数は14%を超えていた。
前年同様ワインの骨格に緊張感を与えるため、熟成にイタリア製のジャー(シリス混じりの炻器)を15%ほど取り入れている。
出来上がったワインは、グロゼイユやシャクヤクなどのピノノワールを彷彿させる香りが華やかで、酒質もアルコール度数 14%とは思えないほどエレガント!
しなやかな赤い果実に溶け込む鉱物的なミネラルとキメの細かいタンニンとのメリハリが超絶妙で、エポニムがニュイ全般のワインを彷彿するとしたら、ピィはさらに絞り込んでモレ・サン・ドニの上質なワインに匹敵する色気と構成を兼ね備えている!
ちなみに、今回 2022年の収穫に参加してこの2020年のピィを試飲した時に、ジャンに「ブラインドだとまるでモレ・サン・ドニだ!」と絶賛したところ、彼から「だったら来年はモレ・サン・ドニの価格に引き上げないと釣り合いが取れないな!」と返された。
ジャン恐るべし…。
野イチゴやグロゼイユの赤い果実とシャクヤクやバラの高貴な花の香り。
ワインはまろやかかつコクのある凝縮した果実味が染み入るように柔らかく、塩気のある旨味と鉱物的なミネラル、キメの細かいタンニンが骨
格を支える!
収穫日は9月2日~9日と前年よりも11日~2週間早い!
収量は40hL/ha。
ジャンの顔とも言うべくドメーヌを代表するワイン!
2019年から樽以外に、試験的に炻器のジャーを15%熟成容器に使用!
SO2は澱引きの際に20mg/L添加。ノンフィルター!
ジャン・フォワイヤール
Jean Foillard
現オーナーであるジャン・フォワイヤールは、以前はワインの瓶詰会社で働いていました。
当時、仕事で瓶詰設備のない小さなワイナリーをまわる機会の多かった彼は、マルセル・ラピエール、ギイ・ブルトン、イヴォン・メトラ等、現在活躍する自然派ワインの生産者と深く知り合い、次第に彼らのワイン造りに興味を抱くようになりました。
特にマルセル・ラピエールに影響を受けたという彼は、ジュール・ショーヴェの本を片手に、マルセルのカーヴに足蹴く通いながら独学でワインの醸造を勉強しました。
1981年に彼の義父が畑仕事を辞めたのをきっかけに、畑を譲り受け本格的にワイン造りをスタートさせました。
現在では、マルセル・ラピエールに次ぐボジョレー自然派ワインの代表格の一人となっています。
現在、ジャン・フォワーヤールは11haの畑を4人で管理しています。栽培する葡萄品種はガメイのみで、樹齢は27年~70年、畑は硫黄とボルドー液の散布のみで、100%ビオロジックです。
葡萄の質にこだわり、収穫時の選果は粒レベルで傷んだ葡萄は一切排除します。低温でのマセラシオンで、じっくり時間をかけた仕込みから出来あがるワインはまさに上品の一言。
彼の造り出す果実味豊かでエレガントなワインは、自然派ワインを愛好家以外の人たちからも評価が高く、ワインガイド「ル・クラスマン」をはじめさまざまなガイドで取り上げられています。
2017年8月、息子のアレックス・フォワイヤールが正式に自らのドメーヌを立ち上げ、2016年ヴィンテージより初リリース。