スペルグレ・ビアンコ 2021 / イル・ファルネート
( Spergle Bianco / Il Farneto ) 8234
商品コード:
nomal
イタリア、エミリアロマーニャ
品種: スペルゴラ
白ワイン
樹齢: 5~15年
アルコール度: 12%
収穫後、除梗して圧搾しステンレスタンクで緩やかに醗 酵。
一部のブドウ(10%程度)は果皮と共に木樽にて1カ月、醗酵が終わり2つを合 わせてタンクにて6か月熟成。
オリ引きののちのボトル詰め。
非常に酸の高いスペルゴラというブドウの個性はもちろん、果実の凝縮感、味わい深い白。
どうしても酸の強さが際立ってしまうスペルゴラですが、2021年はその酸を包み込むような完熟した果実を持った、理想的なヴィンテージ。
ややピンクがかった色合いと果実味、高い位置で酸と果実もバランスが取れた、素晴らしいスペルゴラです。
骨太な酸をもつブドウ「スペルゴラ」で造られる白。
実はスペルゴラの畑はまだ少なく(新しく植樹もしているのですが、植えてから3年は樹の成長を優先して収穫を行わないというマルコ。
相変わらず徹底しています。
4年目となる一部の畑からも収穫が始まり、昨年よりも少しだけ生産量が増え ました!
しかし、他のワインに比べると圧倒的に生産量が少ないため、ブルット・ナトゥーレと共に「今回だけの入荷」となります。
上記の通り2021年は収穫量は少ないですが、凝縮&密度の高い魅力的なヴィンテージ。
そして通常、猛暑のヴィンテージは酸を失いやすいのが通例ではありますが、21年はそれが全くない、むしろ完熟した力強い酸とでも言いましょうか。
酸が高いだけの「スペルゴラ」ではなく、しっかりと果実味を持った、「ブドウの特徴をもったスペルゴラ」となりました。
これまで感じてきた「強すぎる酸」というより、「たっぷりした果実味を支える力強い酸」という印象。強い 酸に負けない豊かな果実を感じる、飲みごたえのあるヴィンテージとなっております!
イル・ファルネート
Il Farneto
当主であるマルコ・ベルトーニは、幼い頃から見てきたワイン造りに強い憧れを持ってきた。
2000年に8ha放棄地を手に入れ、ブドウ栽培を開始。効率を考えた近代的な農業を嫌うマルコ、あくまでも手作業を中心とし、ビオディナミ式の農業を取り入れつつ、自然環境を尊重した循環型の栽培を追求。
畑では一切の農薬、肥料(堆肥さえも)を使用せず、ボルドー液についても、畑を開始した2001年よりほとんど使わないことに驚愕する。
「自分にとってマルツェミーノやスペルゴラは、とても身近なワインだった、それこそ常にテーブルにある、そんな存在。だから無為に凝縮したワインを造ることよりも、当たり前にあった風景や、伝統を残していきたいんだ。」
そう話す彼。あくまでもテーブルワインとしての存在を求める、反対を言えばそんな当たり前の事さえなくなりかけている現実に、逆らうこと。これこそが彼を動かした原動力といえるだろう。
醸造においては、少なからず温度の管理はするものの、不必要な酵母添加を行わず、ごく最低限の亜硫酸を使用するのみ。
フリッツァンテは、醗酵が終わったのちにボトル詰め。
スペルゴラから造ったモストコット(煮詰めた果汁)を少量添加し瓶内二次醗酵を行う。
その後スボッカトゥーラ(オリ抜き)せずにリリース。
マルツェミーノは屋外にある大型のセメントタンクで醗酵、圧搾後春まで、外気の寒さを利用してオリ引きを行うなど、古くからおこなわれてきたワイン造りを忠実に守りながら生まれるマルツェミーノは、驚くほど純粋で直観的な味わい。
そして、すべてのワインに共通する骨太な酸と果実的な雰囲気。醸造的な未熟さを埋めるのに十分な素材のよさ。素晴らしい信念と情熱を持った造り手。