カルヴァドス 2016 / フォールマネル
( Calvados / FORTMANEL ) 8147
商品コード:
nomal
フランス、カルヴァドス
品種: 香り立つ品種、旨みある品種11種類を全てアッサンブラージュ
樹齢: 22年~150年以上
土壌: シレックス・粘土質
シードル: 60hL、100hLの大樽で醗酵&12ヶ月熟成
蒸溜: 単蒸留:原酒70度で蒸留
熟成: 400Lの古樽で5年アルコールの角を取るために新樽を含めて1年毎に樽を変える(1樽当たりトータル40Lの水を3ヶ月おきにブレンド)
製法: 蒸留酒
アルコール度: 42%
2015年のシードルを大樽でシュール・リーのまま1年熟成させ、単式蒸留で蒸留したアルコールを5年かけて樽熟したカルヴァドス!
(ちなみに、カルヴァドスのミレジムは、リンゴを収穫した年ではなく蒸留した年で換算する)
ジュリアン曰く、かつては父親と同じく連続式蒸留で最低10年以上樽熟させたクラシックなカルヴァドスを作っていたが、彼自身は熟成によってリンゴの風味が失われるコニャックのようなカルヴァドスがあまり好みではなかったそうだ。
2010年、リンゴの香りを生かすためにAC Pay d’Augeの規格からは外れるが単式蒸留に変え、熟成もリンゴの風味を壊さないよう以前よりも短くし、フレッシュな味わいのカルヴァドスにチャレンジした。
奇しくもリンゴの香りが華やかなジュリアンのカルヴァドスは、パリのヴァンナチュールを扱うレストランで人気を博し、以降父親とは真逆の今のスタイルにたどり着いた。
今回は、味わいにコクを出すために熟成樽の材質を樫ではなくアカシアを使用し、さらにアルコールにまろやかさを与えるため1年ごとにスーティラージュをして樽を入れ替えた。
出来上がったカルヴァドスは香り高く、青梅やリンゴの爽やかな香りとアカシア樽の甘く香ばしい香りが重なり鼻をくすぐる!
味わいもアルコールから来る甘いまろやかさとスパイシーさが混在し、鼻に抜けるリンゴのフレーバーもとても心地よい!
食後酒としてストレートで飲むのも良いが、個人的にはハイボールのようにソーダで割るとリンゴの香りが増し最高に美味しかった!
青梅や青リンゴなどのフレッシュな香りやヴェルヴェンヌやアニスなど清涼感のある香り。
口当たりまろやかでこなれたアルコールの優しい甘みがあり、スパイシーなアフターがリンゴと樽の甘いフレーバーと共に口に広がる!
2015年のシードルを蒸留し、5年樽熟成させたカルヴァドス!
カルヴァドスのミレジムは、リンゴを収穫した年ではなく蒸留した年で換算する。
700mLのカルヴァドスを作るためには20倍(14L分)のシードルが必要!
香りと味わいにアクセントを付けるために熟成2年目に1ヶ月だけ新樽に移し替えし熟成させている!
SO2無添加!
ドメーヌ・デュ・フォールマネル
Domaine du Fort Manel
ノルマンディー地方のカーン市から南東約50km、フロマージュで有名なカマンベールとリヴァロに挟まれるようにサン・ジョルジュ・アン・オージュ村があります。
この村周辺は、ACオージュというシードルの中でも唯一アペラシオンが存在し、気候はイギリス南部の西洋海岸性気候と似て1年中穏やかで寒暖の差が少ない地域です。
また、しばしば海の影響を受け、湿度が高く雲の多い天気が続き、霧のような雨も降ります。
ドメーヌ・デュ・フォールマネルの歴史は古く、初代フレモンはフランス革命前に80hlの土地を買い、りんご園と酪農を始め、シードル、カルヴァドスは1765年から造り始めています。
その時に使われていたプレス機は今でも現役で活躍しているとのこと。
5代目のジュリアン・フレモンに受け継がれてからは土地の面積を45haに落とし、酪農から食用牛の畜産業に替えました。
現在はオーナーであるジュリアン・フレモンと父親、従業員の3人で12haのリンゴ梨園と45haの牛の放牧地を管理しています。
彼の所有するリンゴ園は平均樹齢が80~200年、梨になると150~200年に及び、彼らの仕事は昔から変わらず、果実園はビオロジックの方法で仕立てられています。