VdF プール・アレ-・シェルシェ・ル・ドサール・ブラン 2019 / ノー・コントロール
( Pour Aller Chercher le Dossard Blanc / No Control ) 8143
商品コード:
nomal
フランス>オーヴェルニュ>ル・シェー
品種: リースリング60%、 シルヴァネール40%
白ワイン
樹齢: 30年平均
土壌: 泥状石灰質
マセラシオン: なし
醗酵: 自然酵母で1ヶ月
熟成: 15hLのフードル(大樽)で3ヶ月
アルコール度: 13%
今回初リリースとなるプール・アレ-・シェルシェ・ル・ドサール。
ヴァンサンはかつてシュレールとジュリアン・メイエーで働いたことがあり、自らオーヴェルニュの自社畑にシルヴァネールやリースリングを植えるほどアルザスに対する思い入れが強い。
その彼が、友人のドメーヌ・ゲップからブドウを買い、今回満を持してアルザスのワインに挑戦した。
アルザスの先輩たちに敬意を表してワイン名にPour Aller Chercher le Dossard「ゼッケンを探しに行く=エントリーさせていただく」というサイクリング特有の言い回しを用い、アルザスワインに正式に参入する意思を謙遜的に示した。
本来であれば去年リリースする予定だったが、その段階では糸引きが強すぎたため、リリースを一時見送った。
そして倉庫で約7ヶ月熟成させ、今回糸引きがほぼ消えたタイミングでリリースすることを決めた。
出来上がったワインは、ほんのりと甘さを感じるみかんジュースのようなエキスと柑橘系の爽やかな苦み、そしてハーブティーの様なグラッシーな風味が重なり、強かな酸が清涼感を与える心地よい味わいに仕上がっている。
まったりと優しく染み入るような、どこかヴァンサン節の感じられるワインだ!
白桃や梨のコンポートのような白い果実の甘い香りにハーブのようなグラッシーな香りが重なる。
ワインはピュアかつフルーティーで、まったりとした桃 のようなエキスに線の細い強かな酸、柑橘系の果物のようなほろ苦さが絶 妙なバランスで溶け込む!
収穫日は10月2日。収量は60hL/ha。 残糖は3g/L。
買いブドウはアルザスのビオ生産者ドメーヌ・ゲップから!
ワイン名は直訳すると「ゼッケン番号を 探しに行くため」という意味があり、か つて彼がお世話になったアルザスにようやくエントリーできたという意味を込めてワイン名を名付けた!
SO2無 添加、ノンフィルター!
ノー・コントロール
No Control
生産地
フランスの「へそ」に例えられる、マシフ・サントラル(中央山塊)に囲まれた中南部の都市クレルモン・フェラン。そこから北に15kmほど上ったところに、ミネラルウォーターで有名なヴォルヴィック村がある。
その村の麓にノー・コントロールの畑があり、ドメーヌはさらに北東へ10kmど向かった小さな町ル・シェー(Le Cheix)の外れにある。
畑の総面積は5haで、標高400m~500mの東から南向きの丘陵地に点在する。
AOCは2011年に新しく昇格したコート・ドーヴェルニュ(Cotes d’Auvergne )だが、ワインのタイプやSO2の量などがアペラ シオンの規定に沿わないため、全てVdFとして仕込んでいる。
火山群によって堆積した土壌は、主に花崗岩 質と玄武岩質で構成され、香り高く果実味がチャーミングで軽快なワインを生み出す。
気候は大陸性気候と山岳気候の両方の影響を受ける。冬は寒く乾燥していて、夏は日差しが強いが、標高が高いおかげで猛暑になりにくい。また、マシフ・サントラルの山々が大西洋から来る雨雲を遮ってくれるため、1年を通して雨の影響
が少ないのも特徴。
歴史
オーナーのヴァンサン・マリーは、ノルマンディーのカーン出身で、ワイナリーの家系ではなく、またオーヴェルニュとは全く無縁だが、畑の価格条件が良く、ピノノワール、シャルドネ、古樹のガメイ・ド・オーヴ
ェルニュといった魅力的な品種があること、またあこがれのラ・ボエムやピエール・ボージェのワイン産地であることから、この地を選びドメーヌをはじめている。
彼が最初にヴァンナチュールを知るきっかけとなったのは大学時代、スポーツ経営学を学ぶ傍ら、個人的な趣味で2001年からワインスクールに通い始めた時のことだった。
偶然門を叩いたワインスクールが、たまたまヴァンナチュールに特化した授業カリキュラムだったという全くの偶然を機に、彼はどんどんヴァンナチュールの虜になっていく。
2004年に大学を卒業し、大手スポーツ用品の会社に就職をするも、ワインスクールは継続して通い続けた。そして、2005年彼はワイン仲間を募ってカーンで小さなワインサロンを立ち上げた。
このワインサロンは2008年まで続け、ここでたくさ んのヴァンナチュール生産者と直接知り合うきっかけをつかんだ。
当時彼はスポーツ用品の営業マンだったが、 次第にワインづくりに興味を持ち始める。
2008年、アルザスの本社に転勤になり、スポーツ用品のWebマーケティングを担当する。この時期彼は、より深くヴァンナチュールを学ぶために、余暇のほとんどを生産者訪問に費やした。
そして、ついに2012年、ワイン生産者になる決意を固め、8年間働いた会社を退職した。
会社を辞めてすぐに半年間ジェラール・シュレールで研修を行い、さらに半年間ジュリアン・メイエーでの研修を経て、2013年、オーヴェルニュで2haブドウ畑を所有し、ノー・コントロールを立ち上げる。
生産者
ヴァンサン・マリーは2015年現在5haの畑を一人で管理している。(忙しい時は家族が手伝う)。
彼の所有するブドウ品種は、ガメイ、ピノノワール、シラー、シャルドネの4種類で、樹齢は12年の若木から110年の古樹まで幅が広い。
また、彼自身、アルザスやロワールにゆかりがあることから、近い将来、シルヴァネールやピノオークセロワ、リースリング、ソーヴィニョンブラン、シュナンなど植樹する予定でいる。彼のモ
ットーは「自由な発想で、極上のヴァン・ヴィヴァンをつくる!」ことで、基本SO2無添加、ノンフィルターだが、そこも決して型にとらわれずに、生き生きとして、美味しさが弾けるようなワインを目指している。
趣味は、トレイルランニングとサイクリング。サイクリングに関しては、かつてフランス代表候補に選ばれた り、プロサイクリストとしてスカウトされるほどの実力を持つ。