ブルット・ナトゥーレ・ リゼルヴァ 2018 / イル・ファルネート
( Brut Nature Riserva / Il Farneto ) 8098
商品コード:
nomal
イタリア、エミリアロマーニャ
品種: シャルドネ 90%、スペルゴラ 10%
発泡白ワイン
樹齢: 10~15年
アルコール度: 12.5%
除梗せずに圧搾、果汁のみで醗酵。
ボトル詰めの前に保存していたモストを加え、瓶内二次醗酵を行う。
オリとともに瓶内24カ月の熟成、オリ抜きをしたのちにリリース。
二次醗酵の酵母は使 わず、ドサージュも行わないメトードクラッシコ(瓶内二次醗酵)のスプマンテ 。
スペルゴラ&シャルドネで造り出す瓶内2次醗酵のスプマンテ、ブルット・ナトゥーレ。
シャンパーニュ方式でありながら、ドサージュはなし。
しかも原酒の醗酵はもちろん、ティラージュの際にも酵母添加を行わない。
完全にブドウだけで造られるという、クオリティと価格がいい意味で釣り合わないスプマンテ。
それでもまだ上を見るマルコ「もっとオリと一緒に瓶内で熟成をした方が、このワインにとっていいんじゃないだろうか」という事で、2018 を一部オリ抜きせずに更に熟成。
昨年1月にスボッカトゥーラした、いわばリゼルヴァに当たるスプマンテです。瓶内二次醗酵のスペースやコスト的な問題もあって、実験的な少量生産ですし、現在はもう造られていないキュヴェとなります。
マルコ曰く、「ブルット ナトゥーレの可能性について、昔からもっと長いシュール・リーを行いたいと考えていたのだけれど、現実的に踏み出せなかったんだ」、日本で彼らのスプマンテは、とても好評なので信じがたいのですが。
イタリア国内では当時、販売が全くうまくいっていませんでした。
一時はブルット・ナトゥーレを含め、瓶内二次醗酵自体をやめようと悩んでいたマルコ。
ブドウの質、そして時間を費やした醸造、そして 素晴らしい味わい。ぜひその品質と彼らの仕事を見てほしいスプマンテ。こちらは入港して1年ほど経過しているため、泡の質感もとても良い状態です!
特別なものという認識はないのですが、少量しかないため、どうしてもうまくご紹介できず申し訳なく思います。
シンプルに素材の良さ、熟成の魅力を持ち合わせた、健やかな美味しさをもったスプマンテです。
イル・ファルネート
Il Farneto
当主であるマルコ・ベルトーニは、幼い頃から見てきたワイン造りに強い憧れを持ってきた。
2000年に8ha放棄地を手に入れ、ブドウ栽培を開始。効率を考えた近代的な農業を嫌うマルコ、あくまでも手作業を中心とし、ビオディナミ式の農業を取り入れつつ、自然環境を尊重した循環型の栽培を追求。
畑では一切の農薬、肥料(堆肥さえも)を使用せず、ボルドー液についても、畑を開始した2001年よりほとんど使わないことに驚愕する。
「自分にとってマルツェミーノやスペルゴラは、とても身近なワインだった、それこそ常にテーブルにある、そんな存在。だから無為に凝縮したワインを造ることよりも、当たり前にあった風景や、伝統を残していきたいんだ。」
そう話す彼。あくまでもテーブルワインとしての存在を求める、反対を言えばそんな当たり前の事さえなくなりかけている現実に、逆らうこと。これこそが彼を動かした原動力といえるだろう。
醸造においては、少なからず温度の管理はするものの、不必要な酵母添加を行わず、ごく最低限の亜硫酸を使用するのみ。
フリッツァンテは、醗酵が終わったのちにボトル詰め。
スペルゴラから造ったモストコット(煮詰めた果汁)を少量添加し瓶内二次醗酵を行う。
その後スボッカトゥーラ(オリ抜き)せずにリリース。
マルツェミーノは屋外にある大型のセメントタンクで醗酵、圧搾後春まで、外気の寒さを利用してオリ引きを行うなど、古くからおこなわれてきたワイン造りを忠実に守りながら生まれるマルツェミーノは、驚くほど純粋で直観的な味わい。
そして、すべてのワインに共通する骨太な酸と果実的な雰囲気。醸造的な未熟さを埋めるのに十分な素材のよさ。素晴らしい信念と情熱を持った造り手。