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ポワレ 2020 / レ・カプリアード
( Poire / Les Capriades ) 8077

¥4,422 税込
商品コード: nomal
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産地: フランス>ロワール>トゥーレーヌ >モントリシャール
品種: 早熟品種で野趣味あるカレジ90%、晩熟品 種で酸の強いポワールドルー10%の順に アッサンブラージュ
発泡白ワイン(辛口)
樹齢: 150年以上
土壌: 粘土質・石灰質、砂地
マセラシオン: 収穫した洋ナシをすぐに潰した後果肉と果 汁を36時間漬け込む
発酵・熟成: 最初にカレジをファイバータンクで2ヶ月かけて完全発酵その後ポワールドルーのジュースを加え瓶内で13ヶ月
デゴルジュマン: 2022年1月

前年はカレジ、クラソ・ルージュ、ポワール・ド・ルーの順にアッサンブラージュしポワレに仕立てたが、今回 はパスカルお気に入りの渋味と複雑味が特徴の土着品種カレジをメインに完全辛口に仕上げた。
彼曰く、カレジは トゥーレーヌ北にだけ存在するとても貴重なポワレの品種で、タンニンが強すぎるため食用には全く向かないとの こと。しかも樹齢が80年を超えて来ないと甘みが乗ってこないというポワレにするにしても厄介な品種なため、 今はほとんど絶滅危機にあるそうだ。
だが、第二次大戦前のトゥーレーヌでは当時カレジ100%でつくるポワレは存在し、白ワインよりも何倍も価値がありまた長熟でもあったという記録が残されているようだ。
その記録を頼りに今彼の持つペティアン・ナチュレルの技術を駆使し、消えつつある名作をカプリアード風に再現しようと試みているのがこのポワレだ!
前回と違い今回はまず早熟のカレジを収穫し完全発酵させポワレのワインをつくり、そこに晩熟品種のポワール・ド・ルーのジュースを20%加えクレマン・ナチュレル方式でポワレに仕立てた。
出来上がったポワレは、残糖が0.5g/Lと前回の26g/L あったポワレと全くスタイルの異なる、ドライでいながらほのかな果実の甘みも感じる、余韻の苦みとタンニンが最高に心地の良い大人な味わいに仕上がっている!
泡立ちもシャ ンパーニュの気圧を上品に保つところはさすがカプリアード!
このポワレのレベルであれば、確かに昔白ワインよりも価値が高かったという理由が良く分かるし、パスカルの仕立てるエレガントな泡、そしてカレジの持つ滋味深いミネラルはへたなシャンパーニュを飲むよりも満足度が高いこと間違いなし!
ちなみに、パスカル自身まだポワレの熟成経験がないので確信めいたことは言えないが、でも今回のポワレは優に10年の熟成に耐えるポテンシャルがあると思っている。
これだけ辛口でみずみずしさの中に複雑な旨味の詰まったポワレは、個人的には天ぷらやお寿司などの素材を活かしたシンプルな料理と合わせたい…そんなポワレの次元を超えたポワレだ!
※泡に勢いがあるため、良く冷やして、斜め45度に瓶を傾けてご開栓くださいませ

洋ナシ、青リンゴの白い果実の香りにジン ジャーの爽やかな香りやハチミツの甘い香りが重なる。
味わいはドライで清涼感があり、みずみずしいエキスに溶け込む繊細な酸、 ほんのりビターなタンニンの収斂味を柔らかく弾けるムースが包み込む!

収穫日はカレジが9月26日~30日、ポワールドルーが11月2日。
残糖は0.5g/Lの超辛口!
使用する洋ナシは全て樹齢150年を超えるロワール・エ・シェール県の北部にしか存在しない大変貴重な土着品種!
かつてロワール・エ・シェール県に存在した昔ながらのポワレをカプリアードのメトード・アンセストラル製法で蘇らせた!
SO2無添加!ノンフィルター!

レ・カプリアード
Les Capriades


生産地
トゥールの東、ロワール川の支流にあたるシェール川を左岸に沿って進み、途中ロワールの古城で有名なシュノンソー城を通り過ぎ、さらに10kmほど東に進むと、今は廃墟と化した長方体の中世の城塞がひときは 威厳を放つモントリシャーの町が見えてくる。
その町から川を挟んだ南境界線付近にパスカル・ポテールのドメーヌがある。総面積2.4haのドメーヌの畑はテゼ、プィエ、アンジェ、ファヴロル等、シェール川周辺の4つコミューンにあり、その他、ネゴシアンの畑5.6haがサンジュリアン、サンジョルジュ、マレイユと半径10km内のドメーヌ周辺に点在する。
気候は海洋性気候と大陸性気候のちょうど境目に位置し、年間を通 して雨が少なく夏冬の寒暖の差が激しい大陸性の気候と、シェール川がもたらす複雑なミクロクリマが互いに 影響し合う。

歴史
現オーナーパスカル・ポテールがワインづくりの世界に入る以前は、ル・マンにある大型惣菜雑貨屋のワイン売り担当とし働いていた。
以前からワインづくりに興味を抱いていたパスカルは、1995年に惣菜雑貨屋を 辞め、ジャニエールで当時ビニョロンで旧友でもあったニコラ・ルナールと一緒に畑を借りてドメーヌを立ち上げる。
1997年の終りに畑所有者と折り合いがつかなくなった彼らは、翌年の1998年にヴヴレーに移り、 当時ポニアトウスキー公爵が所有していたクロ・ボードアンの畑の醸造栽培責任者として迎え入れられる。
2001年にニコラ・ルナールがクロ・ボードアンを辞めルメール・フルニエに移った翌年、パスカル・ポテールもドメーヌを去る。
2002年から新井順子氏のドメーヌ・デ・ボワルカで醸造栽培責任者として働き、それと平行して彼自らも2003年から1.5haの畑と醸造所を手に入れワインをつくり始める。
2005年にボワルカを退職後、正式にドメーヌ・レ・カプリアードを立ち上げる。
2005年から季節労働者として毎年収穫等に参加したモーズ・ガドゥッシュが2010年本格的にドメーヌのメンバーに入る。
そして、2011年9月、モーズ・ガドゥッシュと共に共同経営として、ドメーヌとネゴシアンも兼ね備えた新生レ・カプリアードを立ち上 げ現在に至る。

生産者
現在、パスカル・ポテールは2.5haの畑を1人、そして5.6ha分のワインの醸造をモーズ・ガドゥッシ ュと2人で管理している。
彼らの所有するブドウ品種は、シャルドネ、シュナン、ムニュピノ、ガメイ、コーの5種類がドメーヌ、ネゴシアンを合わせるとソービニヨンブラン、カベルネフランと合計7つの品種でワインをつくっている。
仕事は基本的には分担制で、パスカルが栽培から醸造まで全責任を負い、モーズは醸造の手伝い、その他ワインのコマーシャル、会計、書類関係全てを担当する。
彼は一切ワインの学校に通って おらず、ワインづくりの基本は全て実践と独学から習得している。
教科書にとらわれない自由な発想を持ちながらも、基礎はしっかりと押さえている彼のワインスタイルは、繊細で地味ながらも味わいに独特な個性があることから、特にワイン生産者やカーヴィストなどその道のプロの評価が高い。
ペティアン・ナチュレルに至っては、ティエリ・ピュズラやミッシェル・オジェをはじめ多くの大御所ヴィニョロンが、彼につくり方のアドバイスを請うほど定評があり完成度が高い。

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