イタリア、シチリア
品種： ネレッロ マスカレーゼ、ネレッロ カプッチョ、ノチェーラ
赤ワイン
樹齢： 30～55年
アルコール度： 13％

2015年はイタリア本土とは違い、夏の暑さと9月以降の朝晩の気温差によって、バランスが取れたヴィンテージだったと話すジョバンニ。
晩熟のネレッロ マスカレーゼの収穫は10月中旬、そしてノチェーラはさらにその後に収穫するという、果皮の完熟を意識しているジョバンニ。
果実の熟度の高さはもちろん、熟れた果皮のもつ香ばしさ、タンニンに甘味さえ感じるような状態。
2015年も2000Lの大樽で40日程度、果皮と共に 完全に醗酵が終わってから圧搾。
「長いマセレーションはワインにタンニンが強く出過ぎる。
そうじゃない、果皮から十分に抽出されたタンニンやそのほかの要素は、醗酵が終わった後と酸化からワインを守り、不必要なものが果皮に戻っていく。」、それを証明するように、色素も強く出る ことなく、淡さを感じる2015年。
現地でのリリースから約4年遅れてのリリースとなってしまいましたが、今回はその熟成期間の大切さを、強烈に感じられる素晴らしい状態にな りました！
先月ちょうどワイナリーに訪問した際、新しいカンティーナも構えてスペースが増えたこともあり、ジョバンニ自身も樽での熟成、瓶内での熟成の重要性を考えていたことに、本 当にうれしく思いました。奇しくもボナヴィータのスタートから10年目という記念すべきヴィンテージ。
年を追うたびに成長を見せるるボナヴィータ。改めて、ご紹介したい造り手です。

収穫後、一部除梗せず果皮と共に大樽で40日間、ゆっくりと醗酵が進む。
圧搾後、そのまま12 か月大樽にて熟成。
セメントタンクに移し12 か月、気候のバランスが良い2015年、ボナヴィ ータがスタートして10度目の収穫。
甘味を感じるタンニン、果実と酸のバランスからの繊細さ、 余韻の長さ！
ボトル詰めから約5年、熟成期間を経たことも相まって素晴らしい状態です。