ヴィトフスカ 2018 / スケルリ
( Vitovska / Skerlj ) 7951
商品コード:
nomal
イタリア、フリウリ
品種: ヴィトフスカ
白ワイン
アルコール度: 11%
ヴィトフスカ、収穫後、開放式の大樽にて3週間、果皮と共にアルコール醗酵を終える。
圧搾後も大樽にて18か月、ボトル詰め後18か月の熟成。
良年となった2018年、一部のブドウは「67」に回したため樹齢の古いペルゴラの畑や、若い畑が中心という事もあり、そこまでの強い凝縮は見られないものの、いつも 以上の柔らかみ、香りの繊細さ、飲み心地を維持した素晴らしい味わい!
強烈な石灰岩、表土のない貧しいカルソの土壌で生まれたヴィトフスカ。
「ヴィトフスカは繊細さや奥行きといったワインの体格をもつ、リボッラジャッ ラのようなブドウだと感じるんだ」、そう強く話していたマテイ。
マルヴァジーアのような華やかさやアロマよりも、余韻の長さや骨格を持った、いわゆるカルソで最も重要なブドウと位置付けている彼。
2018年は近年まれにみる良年!
恵まれた日照とブドウの清潔さを保つ乾燥。
収穫が近づき、ブドウ樹 を助ける適度な雨。
例年よりも、かなり早い段階で収穫を迎えるという稀有なヴィンテージだったと話すマテイ。
しかし、そこからブドウの完熟を待ち、 収穫を遅らせたことで、十分に糖分を持った果実と酸のバランスの取れたブドウが収穫できた、カルソとしては偉大なヴィンテージだといいます。
ワイン自体の到着は昨年1月。
入港当初よりそのはっきりとした主張と果実、酸のバランス。
文句のつけようのない素晴らしいヴィトフスカ!
ヴ ィンテージに恵まれたことはもちろんですが、それ以上にワイン自体の完成度の高さを感じる2018年。
諸々の事情で現地のリリースより1年近く遅れてしまいましたが、その結果よりワインが素晴らしく成長した状態で、今回リリースさせていただくことが出来ました!
収穫に恵まれ、カルソとしては珍しく果実の完熟を感じ、そして変わらない強烈なミネラルと酸。
この3つが非常に高いラインでバランスを保っている2018年。
皆さん間違いなく喜んでいただける味わいだと感じております!
スケルリ
Skerlj
同じフリウリでありながら、ダミアンとは全く異なる地質環境と個性をもつスケルリ。「Caroカルソ」と呼ばれる、強烈な石灰岩に覆われた、表土がほとんどない特殊すぎる土地環境。
コッリオのように、強いミネラルと果実(糖分)を両立する自体、不可能と言っても過言ではない土地。
ミネラルは豊富でも果実味が足りない、そして非常に酸の強いカルソのワイン。「それこそがカルソの個性だ!」、、、なんて固定観念に支配さ れている造り手が多い中、その「壁」を越えようとする数少ない造り手であるスケルリ。
「この土地でミネラルを持ったワイン、酸を持ったワインを造るなんて簡単なことさ。それよりもカルソで果実味豊かなワインを造ることの方が何十倍も難しい。だから僕は、カルソの土地個性を持ちながらも、ヴィトフスカやマルヴァジーアの果実味を持ったワインを造りたい!」、そう話していた当主のマテイも今年で40歳。
近年の彼のワインは、出会った当初のような「果実的で柔らかい」ワインから、少しずつ酒躯や奥行き、「偉大さ」をもったワインに変わりつつある、そう感じてきました。