VdF ポラティム・ブラン 2020 / ドメーヌ・レ・ドゥー・テール
( Paulatim Blanc / Domaine Les Deux Terres ) 7922
商品コード:
nomal
フランス>アルデッシュ>ヴィルヌーヴ・ド・ベール
品種: シャルドネ
白ワイン
樹齢: 52年
土壌: 石灰質・粘土質
デブルバージュ: 10℃に冷却し24時間
醗酵: 自然酵母 ステンレスタンクで20日間、 その後古樽で8ヶ月
熟成: 古樽で12ヶ月
2020年は、春の遅霜の被害に遭い収量が20%減、また、猛暑により途中ブドウの成熟にブレーキがかかってしまった。だがマニュエル曰く、ブレーキによりブドウに酸が残り、結果的に最高にバランスの良い理想のポラティムに仕上がったとのこと!
この年は酵母に勢いがなく最後の残糖5g/Lの時点で発酵が止まり、一時はボラティルが上がる危機があったが、ヴァン・ニュ白の澱を加えたり、バトナージュをすることで残糖を1.85g/Lと何とか2g/L以下まで下げることができた。
出来上がったワインはアルコール度数13%の辛口だが、それを感じさせないフルーティーさがあり、まるでしぼりたての白桃のような柔らかな果実の甘みを感じる!
ちなみに、今回熟成に使った樽は古樽の中を削って新樽のようにリメイクしたものを使用しているので樽を少し感じるが、果実との塩梅が絶妙な、超コストパフォーマンス高なワインだ!
黄リンゴや洋梨、白桃などの白い果実の香りにミモザの花やレモンタルトなどの甘い香りが重なる。
ワインはピュアかつフ ルーティーでしぼりたての桃のようなジューシーなエキスがあり、きれいに溶け込んだ優しい酸と繊細なミネラルとのバランスが超絶妙!
収穫日は9月1日。収量は春の遅霜により25hL/haと20%減。
残糖は2g/L以下の辛口。
2020年は猛暑によりブドウの成熟が一時的にブロックされた結果酸が残った!
ワイン名はラテン語で「徐々に」という意味があり、初リリースのワインの発酵 が非常にゆっくりだったことからこの名前が付けられた!
SO2無添加、ノンフィルター!
ドメーヌ・レ・ドゥー・テール
Domaine Les Deux Terres
マニュエル・クナンとヴァンサン・ファルジエが最初に出会ったのは1998年、ミラベルにある農業学校で、ヴァンサンは当時農業学校にある畑とカーヴの仕事に従事し、マニュエルは自分でワイナリーを立ち上げる準備の一環として学校に通っていた時だった。
2人はその時に意気投合し、いつか一緒にワイン造りを行うことを誓う。
2000年に学校を卒業したエマニュエルは、コトー・デクス・アン・プロヴァンスにある、ドメーヌ・グロージュの醸造責任者として働き、その翌年の2001年、マニュエルの強い説得と推薦で、ヴァンサンは農業学校を退職し、ドメーヌ・グロージュの栽培責任者として加わる。
2004年、ワイン哲学の違いからエマニュエルがドメーヌを退職し、ヴァール県のサン・マキシマンにあるドメーヌ・デファンの醸造栽培責任者として働き始める。
そのマニュエルを追うように、同年ヴァンサンがドメーヌ・グロージュを辞め、同じくサン・マキシマン付近にあるドメーヌ・トリエンヌ(デュジャックのジャック・セイスとDRCのオベール・ド・ヴィレーヌがスタートさせたドメーヌ)の醸造栽培責任者として働き始める。
ドメーヌどうしが近く、交流が深かったことから、また再び二人は毎日顔を合わせることとなる。
2008年、満を持したマニュエルがヴァンサンにドメーヌ立ち上げのプロポーズをし、一足先にアルディッシュに戻り3haほど畑を購入する。
2009年、ドメーヌ・トリエンヌを退職したヴァンサンもアルディッシュに戻り、父親が持つ畑5haを引き継ぎ、ドメーヌ・レ・ドゥーテールをスタートさせる。
ビニュロン家系のだったヴァンサンとビニュロンの家系でなかったマニュエルが二人三脚で経営する、レ・ドゥーテール。マニュエルがリュッサックにある3haの畑、ヴァンサンがミラベルにある5haの畑を所有し、醸造栽培は2人で管理している。
(他にヴァンサンの父親が畑、マニュエルの妻が事務の仕事を手伝う)
彼らのもっとうは、「消費者が喜ぶ自然派ワインを造る」こと。
ワインの欠点に一切の妥協は許さず、常にコストパフォーマンスの高いワインを造り上げるために、テイスティングなどお互いの厳しいチェックは欠かせない。
レ・ドゥーテール「二つの土地」というドメーヌ名には、2人の才能、2人のそれぞれのテロワールの異なる葡萄を持ち合わせ、1つの素晴らしいワインを造り上げるという彼ら一心同体の強い思いが込められている。