モルゴン・コート・ドゥ・ピィ 2019 / ジャン・フォワイヤール
( Morgon Cote du Py / Jean Foillard ) 7754
商品コード:
nomal
フランス、ボジョレー
品種: ガメイ 赤ワイン
樹齢: 27年~92年
土壌: 砂混じりのシスト
マセラシオン: マセラシオンカルボニック 低温にしてセメントタンクで21日間
醗酵: 自然酵母で1ヶ月
熟成: 古樽とジャー(シリス混じりの炻器) 10hLで10ヶ月
2019年は、歴史的な猛暑に見舞われた年だった。5月初めの寒波によりスタートが出遅れたこともありブドウの成熟はまばらで、最終的に収穫日は9月中旬と完熟までに時間がかかった。
この年から熟成にイタリア製のジャー(シリス混じりの炻器)を15%ほど試験的に取り入れている。ジャン曰く、一部ジャーで熟成させてワインに張りや緊張感を与える効果を期待したとのこと。実際、彼自身ジャーの熟成結果については満足しているようで、将来的にはジャーの割合を30%まで増やす予定だ。
出来上がったワインは酒質がしなやかで、凝縮した赤い果実の潤いと中に溶け込んだ鉱物的なミネラルとのメリハリが超絶妙!ちなみに、このコート・デュ・ピィに合わせるアニエスのおススメ料理はマグレドカナール!
彼女曰く、ピィの鉱石剥き出しのミネラルと血の滴る鴨肉の脂はいつも相性が抜群とのことだ
野イチゴの凝縮した赤い果実やシャクヤクの甘い花の香り。
ワインは艶やかでボリュームのある果実味がジューシかつ染み入るようにまろやかで、ほんのりビターで鉱物的なミネラルと繊細なタンニンがきれいに溶け込む!
収穫日は9月16日~20日。収量は 35hL/ha。ジャンの顔とも言うべくド メーヌを代表するワイン!2019年は 樽以外に、試験的に炻器のジャーを 15%熟成容器に使用!SO2は澱引 きの際に20 mg/L添加。ノンフィル ター!
ジャン・フォワイヤール
Jean Foillard
現オーナーであるジャン・フォワイヤールは、以前はワインの瓶詰会社で働いていました。
当時、仕事で瓶詰設備のない小さなワイナリーをまわる機会の多かった彼は、マルセル・ラピエール、ギイ・ブルトン、イヴォン・メトラ等、現在活躍する自然派ワインの生産者と深く知り合い、次第に彼らのワイン造りに興味を抱くようになりました。
特にマルセル・ラピエールに影響を受けたという彼は、ジュール・ショーヴェの本を片手に、マルセルのカーヴに足蹴く通いながら独学でワインの醸造を勉強しました。
1981年に彼の義父が畑仕事を辞めたのをきっかけに、畑を譲り受け本格的にワイン造りをスタートさせました。
現在では、マルセル・ラピエールに次ぐボジョレー自然派ワインの代表格の一人となっています。
現在、ジャン・フォワーヤールは11haの畑を4人で管理しています。栽培する葡萄品種はガメイのみで、樹齢は27年~70年、畑は硫黄とボルドー液の散布のみで、100%ビオロジックです。
葡萄の質にこだわり、収穫時の選果は粒レベルで傷んだ葡萄は一切排除します。低温でのマセラシオンで、じっくり時間をかけた仕込みから出来あがるワインはまさに上品の一言。
彼の造り出す果実味豊かでエレガントなワインは、自然派ワインを愛好家以外の人たちからも評価が高く、ワインガイド「ル・クラスマン」をはじめさまざまなガイドで取り上げられています。
2017年8月、息子のアレックス・フォワイヤールが正式に自らのドメーヌを立ち上げ、2016年ヴィンテージより初リリース。