フランス、ローヌ
品種： グルナッシュ55%、 シラー40%、カリニャン5%　赤ワイン
樹齢： 43年平均
土壌： 丸い小石（ガレルレ）混じりの 石灰質・粘土質
マセラシオン： ホーロータンクで10日間
醗酵： 自然酵母で20日間
熟成： 70%古樽、30%ホーロータンクで13ヶ月

2019年は、歴史的な猛暑と日照りの年だった。
グルナッシュは樹齢が一番古いこともあり水不足の影響はほとんど受けず、35hL/ha と近年ではむしろ収量が取れた方なのだが、カリニャンは日照りの影響をダイレクトに受 けたため、収量は10hL/ha と惨憺たる結果に終わった。
マチュ曰く、2019年は水不足によりブドウの粒が小さく果汁が少なかったためアルコール度数は高いが、一方で、猛暑により途中ブドウの成熟にブレーキがかかった ことで酸がしっかりと残り、その酸がワインの味わいに清涼感を与えているとのこと。
また、今回はタンニンの抽出を控えまろやかに仕上げるために、マセラシオン期間中ルモンタージュもピジャージュも一切行っていない。
出来上がったワインは、グルナッシュの比率がいつもより高いこともあり、果実味がとてもジューシーでアルコ ール度数14.5%とは思えないピュアなコクがある！
タンニンも繊細でしっかりとワインに溶け込んでいて、後からジワっと染み入る塩辛くスパイシーなミネラルが味わいに凛とした骨格と立体感を与える！

ミュール、ブルーベリーのジャム、バラの花弁、甘草、シソ、アーモンドの香り。
ワインはしなやかかつスパイシーで、しっとりとジューシーな果実味に塩気のある旨味が詰まっていて、収斂されたミネラルと繊細なタンニンが骨格を形成する！

収穫日は9月11日～17日。収量は日照りにより25hL/haと20%～30%減！
Vin Rougeは元はキュヴェVieilles Vignesでリリースしていたが、「これぞまさにローヌの赤ワイン！」というメッセージを強調するために名前を変更した！
SO2は瓶詰め前に20mg/L添加。ノンフィルター！