イタリア、シチリア品種： ネレッロ マスカレーゼ、ネレッロ カプッチョ、ノチェッラ
ロゼワイン
樹齢： 30～55年
アルコール度： 11.5％

当主のジョバンニは、その若さとバイタリティだけでなく、このファーロ文化・伝統を心の底から重んじる頑固者。
彼の優しくも強い意志とこだわりに、エヴィーノとしては長年苦労させられております。
そんなジョバンニとともに長年畑に立ち、彼以上に働いていた父。畑仕事を愛し、真剣に、そして誰よりも息子を愛している父。
親子でありながら僕には、まるで「年の離れた兄弟」のように見えました。そのお父さんがこの年に亡くなりました。それから、彼の落ち込みは想像を絶するものでした。しかし、その悲しみから立ち上がり、自分の足で進み始めたジョバンニ。 今回のロザートにはそんな「彼の決意」が秘められた特別なヴィンテージ。兄が心を込めて描いてくれた「父の肖像画」をエチケットとした特別なロザート。誠実で寡黙、芯が強いけど本当はどこまでも優しい父。まさに彼をそのまま感じるかのような、じっくりと楽しめる味わい深いロザート、むしろロザートという言葉では片付かない重厚なワインです。 ジョバンニ曰く、色の濃淡はまったく気にしておらず、果皮と触れて醗酵がスタートし、果皮の味わいやエキスを受け継いだワインがボナヴィータの考えるロザート、という事なんです。

当然ですが色調も強くタンニンもあり、「軽くてスムーズ」というよりは「厚みと骨格」を持ったロゼ。
さらにはシチリアを代表するブドウ、ネレッロ マスカレーゼの資質も重なり、早飲みと いうより熟成によって本来の魅力が垣間見えるワイン。こちらもリリースから遅れること2年、詰まった果実、タンニンに徐々に熟成香を感じる、バランスを感じる状態になりました！

ネレッロ マスカレーゼ、ネレッロ カプッチョ、ノチェッラ、樹齢30～55年。
収穫後果皮と共に約1日、醗酵が始まるのを待ってから圧搾。
一部大樽にて醗 酵を行う。果皮のエキスを持った熟成の魅力を持ったロゼ。
ともにワイン造りを手伝 ってくれた父への思いが詰まった特別なヴィンテージ。リリースより 2年の熟成期 間によって、素晴らしい状態になりました。良年である 2018年、遅摘みによって完 熟した果皮の持つ香り、複雑さ。例年以上に体躯の強い壮大さをもったロザート。