ブルット・ナトゥーレ 2019 / イル・ファルネート
( Brut Nature / Il Farneto ) 7495
商品コード:
nomal
イタリア、エミリアロマーニャ品種: シャルドネ90%、スペルゴラ10% 発泡白ワイン
樹齢: 10~15年
アルコール度: 12.5%
シャルドネ90%、スペルゴラ10%、樹齢10~15年。
除梗せずに圧搾、果汁のみで醗酵。ボトル詰めの前に保存していたモストを加え、瓶内二次醗酵を行う。オリ とともに瓶内12カ月の熟成、オリ抜きをしたのちにリリース。二次醗酵の酵母は使わず、ドサージュも行わないメトードクラッシコ(瓶内二次醗酵)のスプマンテ。
瓶内二次醗酵のスプマンテ、ブルット ナトゥーレも新しいヴィンテージが到着しております!
このスプマンテ、ただ単に価格がリーズナブルなだけでなく、製造過 程にもこだわりが満載です。スパークリングワインの製造上、行う必要のあるティラージュ(糖分、酵母添加をしてボトル詰め)の際、シャンパーニュをはじめ大半のスパークリングワインはシャンパン酵母、いわゆる培養酵母の添加を行うのが当然です。しかし、ブルット・ナトゥーレは冷蔵保存したモストを加えるだけ、酵母添加を100%行いません。そのため、瓶内での醗酵は非常に難しく、当然ながら失敗する(醗酵が途中で止まってしまうなど)リスクも高いのです。
しかしブドウの質にこだわり、そこに付着する酵母の状態も良い、1次醗酵を含めすべての仕事の質の高さから、これが当然のように造るマルコとトマーゾ、毎年本当に驚かされます。今回の2019ヴィンテージですが、冷涼で雨が多かったこともあり、果実味はやや控えめ。しかし、寒い年特有の酸のエレガントさ、繊細さ、すでに素晴らしい状 態でした!
単なる安いスパークリングワインではない、それだけのこだわりと仕事量の詰まったワインだということを、ぜひご理解いただきたいと思います。
イル・ファルネート
Il Farneto
当主であるマルコ・ベルトーニは、幼い頃から見てきたワイン造りに強い憧れを持ってきた。
2000年に8ha放棄地を手に入れ、ブドウ栽培を開始。効率を考えた近代的な農業を嫌うマルコ、あくまでも手作業を中心とし、ビオディナミ式の農業を取り入れつつ、自然環境を尊重した循環型の栽培を追求。
畑では一切の農薬、肥料(堆肥さえも)を使用せず、ボルドー液についても、畑を開始した2001年よりほとんど使わないことに驚愕する。
「自分にとってマルツェミーノやスペルゴラは、とても身近なワインだった、それこそ常にテーブルにある、そんな存在。だから無為に凝縮したワインを造ることよりも、当たり前にあった風景や、伝統を残していきたいんだ。」
そう話す彼。あくまでもテーブルワインとしての存在を求める、反対を言えばそんな当たり前の事さえなくなりかけている現実に、逆らうこと。これこそが彼を動かした原動力といえるだろう。
醸造においては、少なからず温度の管理はするものの、不必要な酵母添加を行わず、ごく最低限の亜硫酸を使用するのみ。
フリッツァンテは、醗酵が終わったのちにボトル詰め。
スペルゴラから造ったモストコット(煮詰めた果汁)を少量添加し瓶内二次醗酵を行う。
その後スボッカトゥーラ(オリ抜き)せずにリリース。
マルツェミーノは屋外にある大型のセメントタンクで醗酵、圧搾後春まで、外気の寒さを利用してオリ引きを行うなど、古くからおこなわれてきたワイン造りを忠実に守りながら生まれるマルツェミーノは、驚くほど純粋で直観的な味わい。
そして、すべてのワインに共通する骨太な酸と果実的な雰囲気。醸造的な未熟さを埋めるのに十分な素材のよさ。素晴らしい信念と情熱を持った造り手。