ヴィトフスカ・スックス・マグナム 2017 / スケルリ
( Vitovska Sukkus Magnum / Skerlj ) 7389
商品コード:
nomal
イタリア、フリウリ品種: ヴィトフスカ
白ワイン
樹齢: 40年。
アルコール度: 11.5%
1500ml マグナムボトル
収穫後、除梗した果実をそのまま木樽へ。果皮と種子と 一緒の状態で24か月間醗酵~熟成。途中オリ引きも全く行わない、ボトル詰めの際にオリ引きを行いボトル詰めの際に最低限のSO2を使用。果皮、オリとともにワインが成長する、マテイの考える発想を具現化。ヴィトフスカ、さらには果皮の可能性を証明した実験的ワイン。
以前1度だけリリースした、マテイの考える一つの到達点ともいえるスックス!
久しぶりとなってしまいましたが、今回2017をリリースさせていただきます!
カルソで昔から行われてきた白ブドウを果皮と共に醗酵させる醸造方法。そして父、祖父と代々続けてきたワイン造り。なので、彼も当然のように果皮を用いた醸造を行ってきました。果皮や種子がワインを守る、醗酵を助けるという理にかなった方法。では、果皮の力は一体どれだけの期間保てるのか?そんな単純な疑問から、自分の目、手で経験してみないと納得できないマテイ。「果皮と種子をボトル詰めの直前まで一緒にしておく」という、驚きの手法で造られたワイン。樽に入ってからボトル詰めするまで、たったの一度もポンプはもちろん容器の移し替えをする必要がない、、さらに言えばプレスさえしていないというところ、、。 収穫したヴィトフスカは果皮、種子もそのままで木樽にて醗酵。圧搾することなくそのままの状態で24か月熟成。途中一度も圧搾せず、オリ引きさえも行わない、、、果皮と種子、そ して醗酵で生まれたオリによって守られているため、SO2を加える必要もない、、、。そして、樽の上部から少しずつワインを抜き取り手作業でボトル詰め。前回の2012年はボトル詰め前に樽の中を攪拌し、オリも一緒にボトル詰めしたのですが、、、。当時、そのあまりのオリの量にイタリア国内のお客さんよりクレームが殺到したそうで、、。今回は攪拌せず、上澄みのみでボトル詰め。そして今回は瓶の中にわずかしかオリが残っていないという事もあり、ごくわずかにボトル詰め時に SO2を添加しています。 理屈としては成り立つ、、しかしそれを地で行うマテイの探求心には脱帽です!そしてまた、このワインの味わいのすばらしさ!通常のヴィトフスカには感じられないような線の太さと液体のみずみずしさ。通常のヴィトフスカと比べていただけると、この滑らかさ、丸み、一体感に驚いていただけると思います!2018からは新しいチャレンジを始めるため、この2017が最後のリリースとなります。醸造したのはバリック一樽分、マグナムのみ150本のボトル詰め。ヴィトフスカの可能性、果皮の持つ力を証明した特別なワインです。
スケルリ
Skerlj
同じフリウリでありながら、ダミアンとは全く異なる地質環境と個性をもつスケルリ。「Caroカルソ」と呼ばれる、強烈な石灰岩に覆われた、表土がほとんどない特殊すぎる土地環境。
コッリオのように、強いミネラルと果実(糖分)を両立する自体、不可能と言っても過言ではない土地。
ミネラルは豊富でも果実味が足りない、そして非常に酸の強いカルソのワイン。「それこそがカルソの個性だ!」、、、なんて固定観念に支配さ れている造り手が多い中、その「壁」を越えようとする数少ない造り手であるスケルリ。
「この土地でミネラルを持ったワイン、酸を持ったワインを造るなんて簡単なことさ。それよりもカルソで果実味豊かなワインを造ることの方が何十倍も難しい。だから僕は、カルソの土地個性を持ちながらも、ヴィトフスカやマルヴァジーアの果実味を持ったワインを造りたい!」、そう話していた当主のマテイも今年で40歳。
近年の彼のワインは、出会った当初のような「果実的で柔らかい」ワインから、少しずつ酒躯や奥行き、「偉大さ」をもったワインに変わりつつある、そう感じてきました。