マルヴァジーア 2017 / スケルリ
( Malvasia / Skerlj ) 7386
商品コード:
nomal
イタリア、フリウリ品種: マルヴァージア・イストゥリアーナ
白ワイン
アルコール度: 12%
収穫後、開放式の大樽にて3週間、果皮と共 にアルコール醗酵を終える。圧搾後も大樽にて18か月、ボトル詰め後30か月の熟成。猛暑と長雨という極端なヴィンテージ。線の細を感じますがマルヴァジーアらしい豊かな果実によって支えられ、太い酸と丸みを帯びたミネラル、バランスを感じます。2017はヴィトフスカよりも一足先に飲み頃を迎えている印象です。ボリューム感と繊細さのバランスが絶妙な素晴らしい味わいです!
マルヴァ―ジアといっても、東部イストリア半島より渡ってきたマルヴァ―ジア・イストゥリアーナは、強いアロマだけではなくしっかりと骨組みのあるブド ウ。
ヴィトフスカに比べて果皮が厚く、糖度が上がりやすいマルヴァジーア。2017年は上記の通り、果実が抑えられた繊細なヴィンテージ。
しかし、ブドウ由来の強いアロマと酸によって、非常に硬質でながら、奥から染み出すかのような旨みとエキス、塩分のように感じる強いミネラルを秘めた味わい。 決して豊かさを感じるような味わいではありませんが、硬質な舌触りの中にも柔らか味、美しい余韻を秘めた魅力的なマルヴァジーア。フリウリの中でも、コッリオや他の地域では決して感じられない個性的な味わい、そして単なるミネラルと酸だけでない、果実の個性を感じる魅力を持ったマルヴァジーア。前回の2016 よりもワインの柔らかさ、味わい深さは進んでいるように感じます。2017は、ヴィトフスカよりも一足先に飲み頃を迎えている印象です。
ボリューム感と繊細さのバランスが絶妙な、素晴らしい味わいです!
スケルリ
Skerlj
同じフリウリでありながら、ダミアンとは全く異なる地質環境と個性をもつスケルリ。「Caroカルソ」と呼ばれる、強烈な石灰岩に覆われた、表土がほとんどない特殊すぎる土地環境。
コッリオのように、強いミネラルと果実(糖分)を両立する自体、不可能と言っても過言ではない土地。
ミネラルは豊富でも果実味が足りない、そして非常に酸の強いカルソのワイン。「それこそがカルソの個性だ!」、、、なんて固定観念に支配さ れている造り手が多い中、その「壁」を越えようとする数少ない造り手であるスケルリ。
「この土地でミネラルを持ったワイン、酸を持ったワインを造るなんて簡単なことさ。それよりもカルソで果実味豊かなワインを造ることの方が何十倍も難しい。だから僕は、カルソの土地個性を持ちながらも、ヴィトフスカやマルヴァジーアの果実味を持ったワインを造りたい!」、そう話していた当主のマテイも今年で40歳。
近年の彼のワインは、出会った当初のような「果実的で柔らかい」ワインから、少しずつ酒躯や奥行き、「偉大さ」をもったワインに変わりつつある、そう感じてきました。