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スィドロ・アッラ・コトーニャ 2020 / フロリバンダ
( Sidro alla Cotogna / Floribunda )7377

¥2,442 税込
商品コード: nomal
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イタリア、トレンティーノ=アルト アディジェ品種: リンゴ(トッパス 40%、ゴルドラッシュ 40%)、西洋カリン 20%
シードル
樹齢: 20年

収穫後、破砕・圧搾。リンゴと同じ畑に育つカリンを加えて醗酵。保存しておいたリンゴ果 汁を加えてボトル詰め、瓶内2次醗酵。スボッカトゥーラ(オリ抜き)せず、そのまま リリース。SO2、酵母など完全無添加。リンゴにはないタンニンを、カリンから補い、長期熟成に耐えるポテンシャルを秘めたシードル。

破砕し圧搾したリンゴのモスト(果汁)に、砕いたマルメロ(西洋カリン)を加え浸漬(マセレーション)しながら醗酵を行ったシードル。リンゴに足りない「タンニ ン」を補い、熟成に耐えられるシードル「リンゴはブドウのようにタンニンを持っていない=ブドウのような奥行きや熟成による変化が少ない。だとしたらそれを 補ってあげることで、奥行きや熟成という可能性を持ったシードルが造れるのでは?」そんな着想から生まれました。2020年はマルメロの熟成も素晴らしく、 収穫後さらに数週間追熟をしたと話すフランツ。今までよりもマルメロの熟れた香り、味わいがいつも以上に強く感じる。カリンの持つ強いタンニン(渋み、苦み)が、熟成によって生まれる奥行きと味わいを持ったシードルです。

フロリバンダ
Floribunda


膨大な知識量と創作意欲をそのまま具現化した、オリジナリティ溢れる瓶内2次醗酵シードル。若くから植物学者として大学に勤務し、植物を主体に自然環境、菌、酵母などを、専門的に研究してきたという異色の経歴を持つフランツ・エッゲル。1994年に大学を退職後、父が続けてきたリンゴ栽培農家を引き継いだことを契機に、シードルの追及へ没頭していく。フランツは、自ら収穫したリンゴを用いたシードルの醸造し当初は試行錯誤であったものの、追及心の高い彼はフィルターの使用をやめ、オリ引きの回数を減らし、オリによって原酒が守られる状態(シュール・リー)を維持する事で、完全にSO2の添加を行わない瓶内2次醗酵のシードルを造りだすまでに至る。オリとともに保管することで、原酒自体が守られる=酸化に対して抵抗を持つ、という考えのもと造られたシードル。シンプルにリンゴだけで造ったものはもちろん、リンゴと一緒に収穫されるカリン(mela Cotagna)を加えたものや、リンゴ果汁にサンブーカ(Sambuca=ニワトコ)の花を加えて一緒に醗酵させたものなど、彼の創作意欲には驚かされてしまう。

アディジェ川のほとりにある彼のリンゴ畑、土地は水はけのよい砂質、粘土質、トゥーフォ土壌。父の代までは一般的なリンゴ栽培を行ってきたがフランツは、これまで自身が学んできた知識と経験をもとに、薬品類の代わりに多種の薬草からとった煎じ液を利用することで、果樹では非常に難しいとされる無農薬、無肥料栽培を実践している。

リンゴの品種も病気やカビに強い原種を選抜(1600年代に日本より伝わったとされるヒメリンゴ系の品種からの交配、ゴルドラッシュ、トッパス)、それぞれ糖度が上がりにくい品種ではあるものの、果皮が厚く生食よりもシードルに適していること、収穫量を抑えて果実の密度を上げることで、十分な糖度とバランスを持った収穫へたどり着く。当初は試行錯誤ではあったものの、彼の推測は見事に的中し、現在は年によってごくごく微量な天然由来の硫黄物を使用するのみ、ボルドー液はもちろん銅も全く使用する必要がないというバランスの取れた畑に驚愕する。オリとともに保管することで、原酒自体が守られる酸化に対して抵抗を持つ、という考えのもと造られたシードル。

シンプルにリンゴだけで造ったものはもちろん、リンゴと一緒に収穫されるカリン(mela Cotagnaを加えたものや 、リンゴ果汁にサンブーカ Sambuca= ニワトコ)の花を加えて一緒に醗酵させたものなど、彼の創作意欲には驚かされてしまう。収穫は10月中旬~下旬。生食用とは違い、樹上にて落ちてしまう直前まで、完熟したリンゴを収穫。破砕して圧搾した果汁は小型のタンクで20~30日間、緩やかに醗酵を促す。醗酵が終わった段階で、別に保管しておいたリンゴジュースと微量の酵母を加えボトル詰め、瓶内にてもう一度醗酵が始まるのを待つ。酵母や醗酵中の温度については、まだ試行錯誤の段階だと話すフランツ。

リンゴの果汁のみで醗酵しきった爽快さ、そして全く嫌みのない香りと、心地よくも繊細な味わい。 歴史や伝統にはないものの、フランツのこだわりの栽培・醸造観念によって生まれた、個性豊かな素晴らしい味わいのシードル。まだ実験段階という生産ではあるものの、ぜひとも今後の醸造、そして彼の到達点が本当に楽しみな造り手。

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