VdF ラ・スゥスリューズ・ルージュ 2019 / ノー・コントロール
( La Sousouleuse Rouge / No Control )
商品コード:
フランス>オーヴェルニュ>ル・シェー
品種: フェール・サルヴァドゥ 赤ワイン
樹齢: 6年
土壌: 花崗岩
マセラシオン: スミマセラシオンカルボニック ファイバータンクで15日間
醗酵: 自然酵母で2週間
熟成: ファイバータンクで6ヶ月
アルコール度:
本邦初リリースとなるフェール・サルヴァドゥ100%の赤!
フェール・サルヴァドゥは南西地方の土着品種で、アヴェロン県にあるACマルシラックが有名。ブドウの枝が鉄(Fer)のように硬いことからFer Sarvadouと名付けられたそうだ。晩熟品種で熟してもアルコール度数がそれほど上がらないが、とにかく色が濃く野趣溢れる味わいが特徴だ。アルコール度数が低い特徴に惹かれて2012年にヴァンサン自らが植樹を行った。出来上がっ たワインは色が濃い割には酒質がしなやかで清涼感があり、スルスルと喉を通るようなみずみずしさがある!
ちなみに、ワイン名のLa Sousouleuseは鋤状の農耕機の名前で、どんな硬い土地でも耕すことができることから、アヴェロン県では、Fluide(よく流れる、スルスル行く)と同じ意味で使われるそうだ。名前のイメージとピッタリなワインだ。
カシス、ブルーベリージャム、ドライプ ルーン、蜜蝋、赤しその香り。ワインはフレッシュかつしなやかで、コクのある果実味にみずみずしい穏やかさがあ り、後から繊細なタンニンとキュートな酸がじわっと口の中に広がる!
収穫日は10月3日。収量は45hL/ha。ヴァンサンが自ら植樹したフェールサ ルバドゥ100%で仕込んでいる!ワイン名はトラクターの後ろにつける鋤状の耕運機の名称で、どんな硬い土地も耕すことができる=スルスルワインが 喉を通るというアヴェロン県特有の言い回し表現から取った!
SO2無添加、 ノンフィルター。
ノー・コントロール
No Control
生産地
フランスの「へそ」に例えられる、マシフ・サントラル(中央山塊)に囲まれた中南部の都市クレルモン・フェラン。そこから北に15kmほど上ったところに、ミネラルウォーターで有名なヴォルヴィック村がある。
その村の麓にノー・コントロールの畑があり、ドメーヌはさらに北東へ10kmど向かった小さな町ル・シェー(Le Cheix)の外れにある。
畑の総面積は5haで、標高400m~500mの東から南向きの丘陵地に点在する。
AOCは2011年に新しく昇格したコート・ドーヴェルニュ(Cotes d’Auvergne )だが、ワインのタイプやSO2の量などがアペラ シオンの規定に沿わないため、全てVdFとして仕込んでいる。
火山群によって堆積した土壌は、主に花崗岩 質と玄武岩質で構成され、香り高く果実味がチャーミングで軽快なワインを生み出す。
気候は大陸性気候と山岳気候の両方の影響を受ける。冬は寒く乾燥していて、夏は日差しが強いが、標高が高いおかげで猛暑になりにくい。また、マシフ・サントラルの山々が大西洋から来る雨雲を遮ってくれるため、1年を通して雨の影響
が少ないのも特徴。
歴史
オーナーのヴァンサン・マリーは、ノルマンディーのカーン出身で、ワイナリーの家系ではなく、またオーヴェルニュとは全く無縁だが、畑の価格条件が良く、ピノノワール、シャルドネ、古樹のガメイ・ド・オーヴ
ェルニュといった魅力的な品種があること、またあこがれのラ・ボエムやピエール・ボージェのワイン産地であることから、この地を選びドメーヌをはじめている。
彼が最初にヴァンナチュールを知るきっかけとなったのは大学時代、スポーツ経営学を学ぶ傍ら、個人的な趣味で2001年からワインスクールに通い始めた時のことだった。
偶然門を叩いたワインスクールが、たまたまヴァンナチュールに特化した授業カリキュラムだったという全くの偶然を機に、彼はどんどんヴァンナチュールの虜になっていく。
2004年に大学を卒業し、大手スポーツ用品の会社に就職をするも、ワインスクールは継続して通い続けた。そして、2005年彼はワイン仲間を募ってカーンで小さなワインサロンを立ち上げた。
このワインサロンは2008年まで続け、ここでたくさ んのヴァンナチュール生産者と直接知り合うきっかけをつかんだ。
当時彼はスポーツ用品の営業マンだったが、 次第にワインづくりに興味を持ち始める。
2008年、アルザスの本社に転勤になり、スポーツ用品のWebマーケティングを担当する。この時期彼は、より深くヴァンナチュールを学ぶために、余暇のほとんどを生産者訪問に費やした。
そして、ついに2012年、ワイン生産者になる決意を固め、8年間働いた会社を退職した。
会社を辞めてすぐに半年間ジェラール・シュレールで研修を行い、さらに半年間ジュリアン・メイエーでの研修を経て、2013年、オーヴェルニュで2haブドウ畑を所有し、ノー・コントロールを立ち上げる。
生産者
ヴァンサン・マリーは2015年現在5haの畑を一人で管理している。(忙しい時は家族が手伝う)。
彼の所有するブドウ品種は、ガメイ、ピノノワール、シラー、シャルドネの4種類で、樹齢は12年の若木から110年の古樹まで幅が広い。
また、彼自身、アルザスやロワールにゆかりがあることから、近い将来、シルヴァネールやピノオークセロワ、リースリング、ソーヴィニョンブラン、シュナンなど植樹する予定でいる。彼のモ
ットーは「自由な発想で、極上のヴァン・ヴィヴァンをつくる!」ことで、基本SO2無添加、ノンフィルターだが、そこも決して型にとらわれずに、生き生きとして、美味しさが弾けるようなワインを目指している。
趣味は、トレイルランニングとサイクリング。サイクリングに関しては、かつてフランス代表候補に選ばれた り、プロサイクリストとしてスカウトされるほどの実力を持つ。