モルゴン・キュヴェ・アタノール 2015 / ジャン・フォワイヤール
( Morgon Cuvee Athanor / Jean Foillard ) 7237
商品コード:
nomal
フランス、ボジョレー
品種: ガメイ 赤ワイン
樹齢: 87年以上
土壌: 砂混じりの石灰質、シスト
マセラシオン: マセラシオンカルボニック 低温で30日間
醗酵: 自然酵母で3ヶ月
熟成: 古樽で13ヶ月
恐らく最初で最後のキュヴェとなるジャンのスペシャル・キュヴェ「アタノール」本来はコート・デュ・ピィのヴィエーユ・ヴィーニュ「キュヴェ3.14」となる予定だった。だが、2015年は太陽に恵まれた暑い年。結果的に、ブドウの潜在アルコール度数が17度まで上がり、ジャンのイメージするキュヴェ3.14のキャラクター とは全くかけ離れたパワフルなワインに仕上がった。最初瓶詰めしたばかりのワインはアルコールが立ちすぎていて、角が取れて落ち着くまでに4年の歳月がかかった。出来上がったワインは、そもそものブドウが素晴ら しいこともあり、アルコール度数16%とボリュームがあるにもかかわらず酒質が上品にこなれていてとても滑らか。深みのあるコクとミネラル、そしてキメの細かいタンニンもきれいに溶け込んでいてバランスも最高!今開けるのが非常にもったいない…できれば10年後の姿が見てみたいと思わせる良い意味でジャンらしくないとても魅力的なワインだ。
ドライプルーン、カシスのジャム、バラの花弁、松脂、甘草、小梅、醤油の香り。ワインは滑らかかつ優雅で上品なコクと奥行きがあり、洗練された果実の凝縮味に鉱物的なミネラルとキメの細かいタンニンの収斂味がきれいに溶け込む。
収穫日は9月11日。収量は25hL/ha。元々はキュヴェ3.14πの予定だったが、あまりにもパワフルなワ インだったため瓶熟4年を経て特別なキュヴェに仕立てた。ワイン名Athanorは中世の錬金術に使われた溶鉱炉の意味があり、一度火を灯せ ば長時間消えない炎と暑い年にできた力強い長熟のワインとを掛けている。
SO2は澱引きの際に20mg/L添加。ノンフィルター。
ジャン・フォワイヤール
Jean Foillard
現オーナーであるジャン・フォワイヤールは、以前はワインの瓶詰会社で働いていました。
当時、仕事で瓶詰設備のない小さなワイナリーをまわる機会の多かった彼は、マルセル・ラピエール、ギイ・ブルトン、イヴォン・メトラ等、現在活躍する自然派ワインの生産者と深く知り合い、次第に彼らのワイン造りに興味を抱くようになりました。
特にマルセル・ラピエールに影響を受けたという彼は、ジュール・ショーヴェの本を片手に、マルセルのカーヴに足蹴く通いながら独学でワインの醸造を勉強しました。
1981年に彼の義父が畑仕事を辞めたのをきっかけに、畑を譲り受け本格的にワイン造りをスタートさせました。
現在では、マルセル・ラピエールに次ぐボジョレー自然派ワインの代表格の一人となっています。
現在、ジャン・フォワーヤールは11haの畑を4人で管理しています。栽培する葡萄品種はガメイのみで、樹齢は27年~70年、畑は硫黄とボルドー液の散布のみで、100%ビオロジックです。
葡萄の質にこだわり、収穫時の選果は粒レベルで傷んだ葡萄は一切排除します。低温でのマセラシオンで、じっくり時間をかけた仕込みから出来あがるワインはまさに上品の一言。
彼の造り出す果実味豊かでエレガントなワインは、自然派ワインを愛好家以外の人たちからも評価が高く、ワインガイド「ル・クラスマン」をはじめさまざまなガイドで取り上げられています。
2017年8月、息子のアレックス・フォワイヤールが正式に自らのドメーヌを立ち上げ、2016年ヴィンテージより初リリース。