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リボッラ・ジャッラ・セレツィオーネ 2005 / ダミアン・ポドヴェルシッチ
( Ribolla Gialla Selezione / Damijan Podversic ) 7177

¥14,850 税込
商品コード: nomal
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産地: イタリア、フリウリ、ヴェネツィア・ジュリア、ゴリツィア
品種: リボッラ・ジャッラ 白ワイン
樹齢:
アルコール: 13%
箱入り

収穫後、開放式の大樽にてマセレーション。期間は60~90日、圧搾後大樽にて2年間の熟成。ボトル詰め後5年間熟成の後、2012年にリリースされた唯一のリゼルヴァ。2005年、収穫の時点ですべてのブドウにボトリティスが回ったリボッラジャッラ。気の遠くなるような選果を行い、7年という歳月を費やしてリリース。今のダミアンの起点ともいえる特別なヴィンテージ。あれからさらに 8年を費やし、今回ダミアンのストックよりいただきました。

春先より雨が多く、日照に恵まれなかったヴィンテージ。長雨によって病気やカビが蔓延し、ほぼすべてのブドウがダメージを受けた状 態。その中でかろうじて残った房を、一粒ずつ、気が遠くなるような手作業で、腐敗果を取り除きながら収穫したという悲劇のようなヴィン テージ。収穫の手伝いに来た15人のうち、10人は途中で呆れて帰ってしまったという話が、その過酷さを物語っております。収穫全体の全体の80%を失い、ワインとして醸造できたのは、僅か800Lのみというリボッラジャッラ。その代わりというのか、なんと全てのブドウに完璧にボトリティス(貴腐菌)が回ったこと、それがワインにより深みと奥行き、偉大さを与えると体験した、ダミアンのフィロソフィを構築する原点 といえるヴィンテージ。ワインに十分な熟成期間を設けるため、収穫より7年経った2012年にリリースされたリボッラジャッラとカプリャ。カプリャにおいても、その貴腐化したブドウの多さから、その中でも特別なロットをカンティーナにストックしていました今回はダミアンのストックから特別に分けてもらうことができました!リリースからさらに8年、なんと15年もの歳月によって、素晴らしい状態に磨き上げられた、素晴らしいリボッラ ジャッラ。恐らく今回の 入荷が最後になると思われますので、この機会に是非飲んでいただきたいと思います。

ダミアン・ポドヴェルシッチ
Damijan Podversic


常に進み続けることが当然!と言わんばかりの揺るがない強い意志と、積み重ねてきた経験。

 ダミアンにとっての始まり、すべては無き父の存在だといえる。2haのブドウ畑で栽培したブドウでワインを造り自分のオステリアで出す父。オステリアの仕事より畑仕事が大好きであった父に連れられ、幼いころから栽培や醸造にのめり込んでいたダミアン。「自分がワイン造りの道に進むことを、心から喜び、応援してくれたのは父だった。」と語る。彼にとっての大きな転機、オスラヴィエのヨスコ・グラヴネルとの出会いのきっかけも、やはり父だった。1985年当時、フリウリのワイン造りに一石を投じたヨスコの元には、多くの熱意ある造り手が集まっていた時期。父に連れられ、当時17歳のダミアンは、ここで多くの経験をすることとなる。 ダミアン曰く、「技術的なことだけでなく、より内面的な部分で学ぶことがたくさんあった」という。徐々に自身の進む道を定め、1998年に高樹齢の畑(Monte Calvario)を手に入れ本格的に栽培・醸造を開始。

 前に進み続けることが当然!と言わんばかりの揺るがない強い意志と、積み重ねてきた経験。1998年よりカンティーナを立ち上げ、リボッラジャッラをはじめとしたフリウリ特有のブドウを栽培。土地への最大限の敬意、概念に囚われない醸造、果皮の本質を見せるワイン、揺るぎない信念(頑固さ)をもつダミアン。「畑での仕事量こそがワインの根幹を成す」その言葉通り、畑仕事への追及はどの生産者よりも激しい(恐ろしい)。樹上での熟成は、収穫を11月まで遅らせることも少なくない。土地由来の強いミネラル、果実的熟度、さらにはボトリティス(貴腐菌)の恩恵をも受けた彼のワイン。貴腐化した果実を含むため、非常に厳しい選果を行ってから除梗。縦型の開放式大樽の中にて2か月以上のマセレーションを行いつつ、野生酵母にて醗酵。圧搾後、大樽にて熟成。4年以上のサイクルにてボトル詰め。土地の持つ強烈なミネラル、完熟した果実、骨太な酸、さらにはボトリティスの恩恵を受けた彼のワインは、豊かさと旨みはもちろんの事、他のいかなるワインとも異なる個性を持つ。

 畑では年により必要最小限の銅と硫黄物を使うのみで、一切の肥料、薬品類を使用しない。さらには土壌の耕転さえも行わない。春から夏にかけての徹底した除葉と摘房、果実の収量制限を行う。また、収穫に至っては樹上に極限まで残し熟成を促す。結果、収穫は10月中旬以降、雨が少なく条件が整った場合は11月に至ることも少なくない。コッリオ周辺特有の湿度の高さは、一定の条件を満たすことで、ボトリティスノービレ(貴腐)の恩恵を受けることができる。そうしてボトリティスをまとった白ブドウを収穫。畑での 徹底的な追及と作業量の多さ(過酷さ)は、どんな造り手にも引けを取らないだろう。  貴腐化した果実を含むため、非常に厳しい選果を行ってから除梗。縦型の開放式大樽の中にてマセレーション(果皮の浸漬)を行いつつ、野生酵母にて醗酵。日々のパンチングダウン(浮き上がった果帽を 突き崩す)を繰り返し、60~90日に及ぶ醗酵の後に圧搾。圧搾後、大樽にて36か月、瓶詰め後12か月(2010より)の熟成を行う。モンテカルヴァリオの持つ強烈なミネラル感、完熟した豊かな果実、そして全く失われることのない骨太な酸、ここにボトリティスの恩恵を受けた彼のワインは、豊かさと旨みはもちろんの事、他のいかなるワインとも異なる個性を持つ。

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