フランス、ラングドック
品種： グルナッシュ40%、カリニャン25%、 ムールヴェードル25%、シラー10% 　赤ワイン
樹齢： 24年~34年
土壌： 粘土質・楕円形の石
マセラシオン： ファイバータンクで21~25日間
醗酵： 自然発酵で15~18日間
熟成： 樽500L（古樽90%、新樽10%）、 古樽225Lで18ヶ月

2017年は未だかつてないほど早くブドウが早熟した年だった。リヨネルによると、最初に収穫したシラ ーが、収穫直前の4日間でアルコール度数が2%も上昇したことを受け、早めの収穫に取り掛かったそうだ。結果的に早めの収穫が功を奏し、出来上がったワインはアルコール度数13.5%にもかかわらずエレガントでフィネスある味わいに仕上がった。
醸造は、前回と違いマセラシオン後のプレスワインは使用せずヴァン・ド・グートのみで仕込んでいる。また、新たに購入した500Lの新樽が10％ほど使用されている。ワインはとてもスマートでまとまりがあり、赤い果実の甘いコクとカカオのような繊細なタンニンの収斂味が口の中で混ざり合い、立体的な奥行きを形成する。また、時折口の中で弾けるオレンジのような柑橘系のフレ ーバーが何とも心地よく、まるでオランジェットを口に含んでいるような幸福感がある。コックオーヴァンや牛ほほ肉の赤ワイン煮込みなど、じっくり赤ワインで煮込んだ肉料理との相性が良さそうだ。最初開けたては還元が多少あるのでカラフをすることをおススメ。

ダークチェリー、ミュール、プラム、タイム、モロヘイヤ、オレンジェット、生肉の香り。ワインは滑らかかつ野趣漂う上品な果実の凝縮味に奥行きがあり、洗練されたミネラルとキメ細かいタンニンが味わいの骨格を形成する。

収穫日は8月10日~8月24日と例年よりも3~4週間早かった！
収量は35~40hL/ha。2017年はマセラシオン後のヴァン・ド・グートだけで仕込んでいる。 「ナヴィス」とはオック語で水源という意味。天然水源のように自然なワインという意味を込めて命名した。
SO2は瓶詰め時に20mg/L添加。ノンフィルター