VdF モワルー・ド・ミュスカ・ペット・ナット 2019 / ル・プティ・ドメーヌ・ド・ジミオ
( Moelleux de Muscat Pet-Nat / Le Petit Domaine de Gimios ) 7155
商品コード:
nomal
フランス、ラングドック、サンジャン・ド・ミネルヴォワ
品種: ミュスカ・プティ・グレン 中甘口発泡白ワイン
樹齢: 2年~100年以上
土壌: 石灰石・粘土質
一次発酵: 自然発酵 15℃の冷温に保ち、 ステンレスタンクで10日間 (途中スーティラージュ有り)
二次発酵・熟成: 瓶熟で6ヶ月
デゴルジュマン: 2020年3月
前回の2017年に続き2回目のリリースとなるミュスカ・モワルーのペティアン!だがモワルーのペティ アンはこの年が最後となる…。ちなみに、ミュスカ・セック・ペティアンとの違いは3点。ヴィエーユ・ヴ ィーニュのブドウが約二割入っていること、ブドウをセックよりも遅く摘むこと、そしてセックよりも発酵 中の糖度が多く残った時点で瓶内二次発酵を行うことだ。ただ、糖の多く残したまま瓶内二次発酵を行うた めガス圧の調整がセック以上に難しく、今回も全てガス圧が強すぎて、デゴルジュマンの時に澱と一緒に多くのワインを失った…。その目減りした分を補填するために半分くらいの同じモワルー・ペティアン使用したため、数量は当初の予定よりも大幅減となった。これでは全く採算が合わないということで、ピエールは この2019 年ヴィンテージを最後に、生産終了を決めた…。出来上がったワインは、実際飲んでもらえば一発で納得していただけると思うが、完成度は非常に高くとてもエレガント!残糖は30g近くあるが、骨格のあるミネラルと繊細な泡が味わいをタイトに引き締めることで、甘さが非常に上品に感じる。長く余韻に残る香水のようなフレーバーも健在で、個人的にはこの至極のモワルー・ペティアンがこれで最後となるのは非常に残念でならない…。まさにジミオしかつくれない唯一無二のペティアンだ。
白桃、マンゴスチン、シトラス、ジャスミン、ヴェルヴェンヌ、フェンネルの香り。ワインはフルーティーで上品なストラクチャーがあり、ネクターのようなまろやかなエキスの甘みに線の細い酸、鉱物 的なミネラル、繊細な泡がきれいに溶け込む。
収穫日は8月28日、29日。収量は25hL/ha。2017年に次ぎ2回目のリリースとなるが、製造に手間がかかり採算が合わないため2019年が最後のリリースとなる。ブドウはデ・ルマニスの畑から。残糖分は29.7g/L!ガス圧は2.5気圧!
SO2無添加!ノンフィルター。
ル・プティ・ドメーヌ・ド・ジミオ
Le Petit Domaine de Gimios
生産地
ベジエ市からカルカッソンヌ市に向かう途中、北側の丘陵地に沿ってサンシニアン、ミネルヴォアとラングドック地方を代表する名産地が広がる。
サン・ジャン・ド・ミネルヴォワ村はその2つの産地にちょうど挟まれるよ うに位置する。
隆起したプレートが織りなす複雑な台地、長い年月をかけて河川が浸食した、まるでグランドキャニオンを思わせる壮大な地形は、この地域独特の光景で目を見張るものがある。
天然甘口ワインで有名な産地 のひとつで、他に類を見ない芳香とフルーティさを兼ねたミュスカを産出することで定評がある。
歴史
1995年にブドウ畑を購入して以来、アン・マリー・ラヴェイスはブドウの古樹に息吹を吹き返すがごとくビオディナミ農法を実践し続けている。
彼女のヴィオディナミ歴は古く、遡れば30年前の、彼女が以前まで続けていたフルーツ菜園農家の時代までたどることができるという。
残念ながら、農場は1993年の山火事により全焼 してしまったが、これを転機に彼女はもともと興味を抱いていたワイン作りに人生を注ぐこととなる。
生産者
現在はアン・マリー・ラヴェイスと息子のピエールで4.5haの畑を管理している。
赤白共に品種はサンソー、 アリカント、テレット、ミュスカ・プティ・グレンなど土着のもののみで、ほとんどのブドウの樹が100年を 超えている。
彼女のブドウ畑のまわりには隣接する畑が無く、ビオディナミを実践するには格好のシチュエーシ ョンである。
フルーツ菜園農家だった経験を生かし、ブドウの樹ひとつひとつの観察には特に注意を払う。
ブドウ畑に撒く散布剤は、ビオディナミゼの時に必要な調剤のみ!と彼女の徹底した自然有機農法は、参考のため遠方から視察に訪れるワイナリーも後を絶たない。
収穫は1世紀を経たブドウの樹から搾り出されるブドウのエキスは微量で収量調整の必要が無く、毎年10~14hL/haの収穫量で収まる。
ブルゴーニュのグランクリュクラスで30hL/ha 前後の収穫量が平均ということを考えると驚異的な少なさだ。
醸造方法は至って自然派。「私は昔 から農家であったから、栽培のプロではあってもワイン作りはまだまだ素人」と謙遜するアン・マリーは、自分がエノロジストでなく醸造の素人だったからこそ昔ながらの作り方、自然派のワインに抵抗無く耳を傾けることができたと現在を振り返る。
自然酵母、ノンフィルター、SO2無添加(白は必要があればごく少量)添加で奇跡のワインをつくり出す。