イタリア、フリウリ
品種： テッラーノ100％　赤ワイン
アルコール度： 12.5%

テッラーノ100％、収穫後、開放桶にて約2週間、果皮と共に醗酵を行う。圧搾後、木樽（500L）にて約18か月、ボトル詰め後36か月以上の熟成。ブドウ由来の高い酸によってワインが守られると考えたマテイ、現在は全くと言っていいほどSO2 を添加せずにボトル詰めを行っている。強烈な鉄分と酸を2015年の豊かな果実が包み込んだ、バランスを感じる味わい他の赤ワインには感じえない酸と果実の共存した個性的な赤ワイン。

コッリオの地域では「レフォスコ」として知られているブドウですが、このカルソの強烈な土地個性によって、全く異なる表情を見せるテッラーノ。その高い酸と鉄分は、他のどんな赤ワインにもない、独自の個性を持っています。前回 2013から、ちょっとリリースするタイミングを失っておりましたが、今回2015をリリースさせていただきます。2015 は先行してリリースしたヴィトフスカなどからもわかる通り、気温も高くブドウの糖度も上がり、カルソとしては珍しい果実を持ったヴィンテージ。前回の2013に比べると、テッラーノ特有の強い酸と鉄分は、豊かな果実によってバランスを保たれていて、濃密さと軽やかさの両立を感じる素晴らしいヴィンテージ。また、非常に酸が高いこのブドウ、この強い酸がワイン自体を守っているため、醸造からボトル詰めに至るまでほとんどSO2を使用する必要のないワインでもあります。特殊な地域性を表現した、他の赤ワインには決して感じえない個性をもったテッラーノです！

スケルリ
Skerlj

同じフリウリでありながら、ダミアンとは全く異なる地質環境と個性をもつスケルリ。「Caroカルソ」と呼ばれる、強烈な石灰岩に覆われた、表土がほとんどない特殊すぎる土地環境。
コッリオのように、強いミネラルと果実（糖分）を両立する自体、不可能と言っても過言ではない土地。
ミネラルは豊富でも果実味が足りない、そして非常に酸の強いカルソのワイン。「それこそがカルソの個性だ！」、、、なんて固定観念に支配さ れている造り手が多い中、その「壁」を越えようとする数少ない造り手であるスケルリ。
「この土地でミネラルを持ったワイン、酸を持ったワインを造るなんて簡単なことさ。それよりもカルソで果実味豊かなワインを造ることの方が何十倍も難しい。だから僕は、カルソの土地個性を持ちながらも、ヴィトフスカやマルヴァジーアの果実味を持ったワインを造りたい！」、そう話していた当主のマテイも今年で40歳。
近年の彼のワインは、出会った当初のような「果実的で柔らかい」ワインから、少しずつ酒躯や奥行き、「偉大さ」をもったワインに変わりつつある、そう感じてきました。