マルヴァジーア 2016 / スケルリ
( Malvasia / Skerlj ) 7121
商品コード:
nomal
イタリア、フリウリ
品種: マルヴァジーア 白ワイン
アルコール度: 13%
マルヴァージア・イストゥリアーナ、収穫後、開放式の大樽にて3週間、果皮と共にアルコール醗酵を終える。圧搾後も大樽にて18か月、ボトル詰め後 30か月の熟成。結実不足が功を奏し、非常に凝縮した収穫を迎えた2016。収穫前の長雨によって、貴腐の恩恵を得られた特殊なヴィンテージ。マルヴァジーアの果実とアロマ、その中に貴腐由来ともいえるような複雑さ、繊細さを併せ持つ。これまでとは「いい意味で表情の違う」奥行きを 持ったマルヴァジーア。
マルヴァ―ジアといっても、東部イストリア半島より渡ってきたマルヴァ―ジア イストゥリアーナは、強いアロマだけではなくしっかりと骨組みのあるブドウ。ヴィトフスカに比べて果皮が厚く、糖度が上がりやすいマルヴァジーア、2016年は果実と酸のバランスが良く、さらには収穫前の長雨によってボトリティスが全体の15%程度付いたというヴィンテージ。貴腐の香りや印象が前面に出ているのではなく、一つの要素として複雑さを与えておいて、いつもの「果実的でアロマティックなマルヴァジーア」というより、より繊細さと奥行きからの「上質さ」を感じるマルヴァジーアです。 これほどの密度と骨格を、このカルソという土地で造り出すことができた事に驚かされてしまいます。前回の2015年も非常に果実的で評判が良かったのですが、今回の2016 は全く異なるベクトルで、スケールの大きさを感じる素晴らしいヴィンテージだと思います!
スケルリ
Skerlj
同じフリウリでありながら、ダミアンとは全く異なる地質環境と個性をもつスケルリ。「Caroカルソ」と呼ばれる、強烈な石灰岩に覆われた、表土がほとんどない特殊すぎる土地環境。
コッリオのように、強いミネラルと果実(糖分)を両立する自体、不可能と言っても過言ではない土地。
ミネラルは豊富でも果実味が足りない、そして非常に酸の強いカルソのワイン。「それこそがカルソの個性だ!」、、、なんて固定観念に支配さ れている造り手が多い中、その「壁」を越えようとする数少ない造り手であるスケルリ。
「この土地でミネラルを持ったワイン、酸を持ったワインを造るなんて簡単なことさ。それよりもカルソで果実味豊かなワインを造ることの方が何十倍も難しい。だから僕は、カルソの土地個性を持ちながらも、ヴィトフスカやマルヴァジーアの果実味を持ったワインを造りたい!」、そう話していた当主のマテイも今年で40歳。
近年の彼のワインは、出会った当初のような「果実的で柔らかい」ワインから、少しずつ酒躯や奥行き、「偉大さ」をもったワインに変わりつつある、そう感じてきました。