フランス、オーヴェルニュ
品種： シャルドネ40%、シュナンブラン40%、 ヴィオニエ20% 　白ワイン
樹齢： 16年~40年
土壌： 石灰質・粘土質、シスト、花崗岩
マセラシオン： なし
醗酵： 自然酵母で8ヶ月
熟成： ファイバータンクで9ヶ月

ベースであるシャルドネとシュナンは今回のフェステジャール・ブランと同じブドウを使用。当初、シャルドネとヴィオニエだけで仕込むシンプルな春向きのワインにする予定だったが、シャルドネとヴィオニエだけでは味わいが単調すぎて面白みに欠けるという事で、途中シュナンをアッサンブラージュ。だが、このアッサンブラージュにより発酵の勢いが止まり、結局発酵が完全に終わり瓶詰めするまでに翌年の2019年6までかかった。 結果的に醸造は難しかったが、パトリック曰く、シュナンをアッサンブラージュしたことで出来上がったワインのレベルは飛躍的に上がったとのこと。アルコール度数12%と度数は低いが中身はしっかりとあり、シュナンから来るキメの細かいミネラル、そしてヴィオニエのスパイシーなアクセントが味わいに深みを与える。春向きのライトなヴァン・ド・ソワフのつもりが、結果的になかなか味わい深いパトリック節の効いたワインに仕上がった。ちなみに、エチケットのデザインは、シャルドネ、シュナン、ヴィオニエが一つの蔓でつながっていることをイメージし描かれている。

グレープフルーツ、梨、カリン、ニワトコの花、エシャロット、黒豆、フュメ、鉱石の香り。ワインはほんのりスパイシーかつ柔らかなエキスが染み入るように優しく、透明感のあるダシのような旨味に生姜のような爽やかな辛みと鉱物的なミネラルがきれいに溶け込む。

収穫日はシャルドネが9月4日、ヴィオ ニエが9月14日、シュナンが9月30日。収量は40 hL/ha。残糖1g/L以下の完全辛口。3品種のシンプルで絶妙なアッサンブラージュ。
シュナンはダミアン・ビュロー、シャルドネとヴィオニエはボジョレーのジュリアン・ベルト ランから。ワイン名はシャルドネ、シュナン、ヴィオニエの頭文字を取って名付けた。
SO2無添加。ノンフィルター。