フランス、オーヴェルニュ
品種： ガメイ・ド・オーヴェルニュ　赤ワイン
樹齢： 110年~123年
土壌： 玄武岩の混ざった 泥土状石灰質
マセラシオン： スミマセラシオンカルボニック400L、250Lのアンフォラで2ヶ月
醗酵： 自然酵母で1ヶ月
熟成： アンフォラで10ヶ月、古樽で1年

2015年は、6月の開花の時期に降った雹の被害で収量が80％減…。ただ、トータルで10hLと他のワインに混ぜるにはもったいないくらいの量があったので、今回実験的にアンフォラで仕込むことにした。アンフォラはスペイン産の400Lと250Lを使用。10ヶ月熟成をさせたが、タンニンの硬さが取れず、途中古樽熟成に移行。古樽でさらに1年熟成させて瓶詰した。アンフォラの魅力について、パトリックは、樽熟には出ないキレのあるミネラルがはっきりと前面に現れるのが興味深いと語ってくれた。確かに、出来上がったワインは、キュートな果実味の中にギシギシとした剥き出しのミネラルがありワインに骨格を与えている。ワインの酒質自体はとてもエレガントだが、余韻も長く中身がしっかりと詰まっていて、今開けるのがもったいないくらいのポテンシャルがある。

グロゼイユ、フランボワーズ、アセロラ、シャクヤク、バラ、ミュスク、タバコの葉の香り。ワインは艶やかかつチャーミングで明るく、染み入るように滑らかな果実味に伸びのある強かな酸、鉱物的なミネラル、繊細なタンニンの収斂味がきれいに溶け込む。

収穫日は9月8日。2015年は雹の被害により収量は6hL/haと80%減！
今回のラ・ボエムはアンフォラと古樽で2年熟成させている。
1.5haの畑を管理していたが、2017年に一時畑の大部分を所有者に返しキュヴェ「ラ・ボエム」 の存続危機があったが、結局2019年に再び0.7haと半分の面積を借り戻すことができた。
SO2無添加。ノンフィルター。