フランス、オーヴェルニュ
品種： ピノオーセロワ50%、 シルヴァネール20%、 ピノグリ20%、リースリング10% 　白ワイン
樹齢： 50年平均
土壌： 石灰質・粘土質
マセラシオン： リースリングとピノグリだけ除梗してファイバータンクで8日間
醗酵： 自然酵母 ファイバータンクで12ヶ月
熟成： 古樽400Lで1年

ジャン・マルク・ドレイヤーのワインを買い、パトリックのカーヴで、ヴァン・ジョーヌの樽を使用し2年半 ウィヤージュなしのまま熟成させた、最初で最後のリリースとなる、いわばアルザスとジュラとオーヴェルニュのコラボワインだ。ちなみに、ヴァン・ジョーヌの樽は、ジュラの友人ヴァンサン・モレルが長年ヴァン・ジョ ーヌだけに使用していたもの。ヴァン・ジョーヌをスーティラージュしたてのまだ産膜酵母の澱が残った樽を直ぐにドメーヌに持ち帰り、洗浄せぬままドレイヤーのワインを直で継ぎ足した。ワインは2年半ウィヤージュなしで熟成しているのに、ジュラの良質な産膜酵母が張っていたおかげなのか、ほとんど酸化的な要素は感じられない。出来上がったワインは、アルコール度数12.5%とは思えないほど濃厚で、トロピカルフルーツを連想させる、まったりとしたエキスに塩辛くタイトに凝縮したミネラルが溶け込む。控えめだが鼻に抜けるクルミのようなフレーバーも心地よく、1回きりで終わらせるのは本当に惜しいパトリックのアイデア全開のワインだ。

カリン、黄桃、マンゴー、ニワトコの花、クルミ、ココナッツ、海苔の香り。ワインはピュアでエキスにふくよかな凝縮味があり、塩気のあるまったりと濃厚な旨味に鉱物的なミネラルがきれいに溶け込みタイトな骨格を形成する。

収穫日は9月20日~9月28日。収量は40hL/ha。
アルザスのドレイヤーのワインを買い、ヴァンジョーヌの樽を使用し2年半ウィヤージュなしで熟成させた今回1回きりのワイン。ワイン名は「お互い離れているけど、心はいつもそばにいる」というフランス語の諺で、太陽のデザインはドレイヤーがドメーヌの扉に書いたいたずら書きをそのままイメージに起こした。
SO2無添加。ノンフィルター。