VdF ル・ブティ・ルージュ 2017 / ミッシェル・ギニエ
( Le Boutis Rouge / Michel Guignier )
商品コード:
nomal
フランス、ブルゴーニュ、ボジョレー
品種: ガメイ 赤ワイン
アルコール度: 12%
ル・ブティは猪が穴を掘ったりするような場所という意味。プリムール用の収穫後に木に残していた葡萄で、収量が少なくなり他の区画よりも熟していたことから、猪が食べ始めたため当初の予定よりも早く収穫をしました。ミッシェルにとっては2017年ヴィンテージといってもラ・ルヴォールやOh…!などと同様にプリムールの扱いになりますが、それにしては収穫が遅かったためややしっかりとした印象を受け、その分だけ熟成期間が必要となり例年のプリムールよりも入荷が遅くなりました。
明るいガーネット色。若々しさと綺麗な酸を想像させる熟した赤い果実が主体で、味わいに骨格を与えるブルーベリーのような凝縮した黒系果実がやや加わる印象を受けます。香りから熟した葡萄だったことが伺えますが、口に含むと瑞々しい飲み心地で流れて行き、果実の風味に加え仄かなハーブや茎、カルダモンのようなスパイス香が爽やかさと複雑さを与えています。澄んだ酸を持つ明るく清らかな味わいの中に、熟した葡萄の果皮を思い浮かべるような凝縮感と芯の強さを兼ね備えるスタイルです。抜栓2日目には更に甘い風味や果実味、骨格などの要素ががまとまっていき柔らかく円のようなバランスに近づいていきます。
ミッシェル・ギニエ
Michel Guignier
フルーリーから北西方面にあるヴォールナール村で、1954年に父と二人で創業した。当時から有機栽培に取り組み、その後クリスチャン・デュクリューの影響を受けてビオディナミへ転向。
2007年にdemeter(デメテール)の認証を取得した。
現在は、可能な区画は全て馬で耕作している。
ミッシェルは、品質の高いワインを造るための大切な要素がブドウ栽培にあると考え、当初は総面積17haから始めた畑を7haに大幅縮小、他の生産者が使う農薬や除草剤などの影響を避けるため、残りの土地は全て牧草地に変えた。
醸造は全てセミ・マセラシオンカルボニック、一貫して亜硫酸無添加、フィルターも清澄作業もしていない。
そのためか、新しいエチケットには「Vin Pur Jus」(果汁100%のワイン)と印字してされている。