VdF ミュスカ・セック・デ・ルマニス・ペット・ナット 2018 / ル・プティ・ドメーヌ・ド・ジミオ
( Muscat Sec Des Roumanis Pet-Nat / Le Petit Domaine de Gimios ) 6826
商品コード:
nomal
フランス、ラングドック、サンジャン・ド・ミネルヴォワ
品種: ミュスカ・プティ・グレン 発泡白ワイン
樹齢: 21年
土壌: 石灰石・粘土質
一次発酵: 自然発酵 15℃の冷温に保ち ステンレスタンクで 26日間 (途中スーティラージュ有り)
二次発酵・熟成: 瓶熟で3ヶ月半
デゴルジュマン: 2018年1月
初リリース!ルマニスの区画の若樹のブドウで仕込んだミュスカ・セックのペティアン!2018年は3月の雹と4月終わりの霜の被害により収量は15hl/ha と例年よりも 30%ほど少なかった。だが、早くからブ ドウが淘汰されたこともあり、残った房は成熟が早く、フェノールもしっかりと熟した。ピエール曰く、今回のペティアンは、今まで仕込んだ中で一番泡のバランスが良いとのこと。確かに、ガス圧は5.5気圧とシャンパーニュ並みにあり、開けた時に噴くこともなく泡立ちも繊細でとてもきれいだ。香りはとにかく華やかで、シトラスやミュスクなど香水のような官能的な香りが鼻をくすぐる。残糖6.9g/Lの粘着性あるまったりとしたエキスと滋味深いミネラルとの塩梅が絶妙。
青リンゴ、クエッチ、白桃のコンポート、シトラス、ミュスク、杏仁豆腐の香り。泡立ちは繊細かつ鼻に抜けるアニスのフレーバーが華やかで、ほんのりビターで滋味深いミネラルをネクターのような まったりとしたエキスが優しく包み込む。
収穫日は8月23日。2018年は3月の雹と4月の霜の被害により収量は15hL/haと25%減。ジミオが初めて仕込むミュスカ・セックのペティアンはデ・ルマニスの畑の若樹のブドウだけで仕込んだ。 残糖分6.9g/Lのブリュット!ガス圧は5.5気圧。
SO2無添加、ノンフィルター。
ル・プティ・ドメーヌ・ド・ジミオ
Le Petit Domaine de Gimios
生産地
ベジエ市からカルカッソンヌ市に向かう途中、北側の丘陵地に沿ってサンシニアン、ミネルヴォアとラングドック地方を代表する名産地が広がる。
サン・ジャン・ド・ミネルヴォワ村はその2つの産地にちょうど挟まれるよ うに位置する。
隆起したプレートが織りなす複雑な台地、長い年月をかけて河川が浸食した、まるでグランドキャニオンを思わせる壮大な地形は、この地域独特の光景で目を見張るものがある。
天然甘口ワインで有名な産地 のひとつで、他に類を見ない芳香とフルーティさを兼ねたミュスカを産出することで定評がある。
歴史
1995年にブドウ畑を購入して以来、アン・マリー・ラヴェイスはブドウの古樹に息吹を吹き返すがごとくビオディナミ農法を実践し続けている。
彼女のヴィオディナミ歴は古く、遡れば30年前の、彼女が以前まで続けていたフルーツ菜園農家の時代までたどることができるという。
残念ながら、農場は1993年の山火事により全焼 してしまったが、これを転機に彼女はもともと興味を抱いていたワイン作りに人生を注ぐこととなる。
生産者
現在はアン・マリー・ラヴェイスと息子のピエールで4.5haの畑を管理している。
赤白共に品種はサンソー、 アリカント、テレット、ミュスカ・プティ・グレンなど土着のもののみで、ほとんどのブドウの樹が100年を 超えている。
彼女のブドウ畑のまわりには隣接する畑が無く、ビオディナミを実践するには格好のシチュエーシ ョンである。
フルーツ菜園農家だった経験を生かし、ブドウの樹ひとつひとつの観察には特に注意を払う。
ブドウ畑に撒く散布剤は、ビオディナミゼの時に必要な調剤のみ!と彼女の徹底した自然有機農法は、参考のため遠方から視察に訪れるワイナリーも後を絶たない。
収穫は1世紀を経たブドウの樹から搾り出されるブドウのエキスは微量で収量調整の必要が無く、毎年10~14hL/haの収穫量で収まる。
ブルゴーニュのグランクリュクラスで30hL/ha 前後の収穫量が平均ということを考えると驚異的な少なさだ。
醸造方法は至って自然派。「私は昔 から農家であったから、栽培のプロではあってもワイン作りはまだまだ素人」と謙遜するアン・マリーは、自分がエノロジストでなく醸造の素人だったからこそ昔ながらの作り方、自然派のワインに抵抗無く耳を傾けることができたと現在を振り返る。
自然酵母、ノンフィルター、SO2無添加(白は必要があればごく少量)添加で奇跡のワインをつくり出す。