フランス、シャンパーニュ
品種： ピノムニエ80%、 ピノノワール20% 　発泡白ワイン
樹齢： 28年平均
土壌： 泥土質・黒土 粘土質・石灰質
一次発酵・熟成： 自然酵母で23日間 ステンレスタンクで10ヶ月半 （シュール・リー）
ブレンド瓶内二次醗酵熟成 ： ブレンドなし （100%2014年のワイン） 瓶内発酵で3年4ヶ月
デゴルジュマン： 2018年12月

2014年は、2013年同様にミネラリーでスレンダーな味わいに仕上がっている。またアナリズ上のガス圧は7.3気圧あるが、実際に感じる泡立ちはとても繊細。クリストフ曰く、2014年はミネラリーでワイン自体の味わいがしっかりと感じられるミレジムではあるが、一方でワインに含むグリセロールの割合が少なかったため、例年よりも泡の持続性が短いそうだ。泡の持続性については、シャプタリゼーションをすることにより、グリセロールの量を増やすことにより実現可能だが、もちろん彼は行うことはない。彼のアドバイスとして、今回のワインはできればワインを注ぐ時にグラスを傾けて泡がなるべく立たないよう静かに注いでもらえれば泡の持続性を維持できるとのこと。確かに、ワインは例年よりも泡立ちは繊細だが、その分滋味深い鉱物的なの味わいをしっかり堪能することができる。

すりおろしリンゴ、レーズン、ハチミツ、蜜蝋、クルミ、麦藁、パンの耳の香り。泡立ち繊細かつスレンダーでエキスに透明感があり、滋味深くほんのりビターなミネラルと塩気の効いた酸が同調し口の中で優しく溶ける。

収穫日は9月18日~21日。収量は80hl/ha。シャプタリゼーションは一切なし。ティラージュの酵母の添加量を減らし長期瓶熟を経ることによって繊細でキメ細やかな泡立ちを実現した。6g/Lのドザージュ。So2は収穫後とマロ後、瓶詰め前に合計20mg/L添加。